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塩原真貴プロは信濃毎日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

住みながらの断熱改修工事は、どの程度ストレスがかかるか?(その②)

塩原真貴

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テーマ:断熱改修・耐震改修の手順

住みにくくなったとはいえ、愛着のある我が家をめちゃめちゃに破壊されて気分のいい人は少ないでしょう。そう、そこは昨日までは生活の場。ところが一変して工事現場になってしまいます。

破壊

ただそのことだけでも人は相当なストレスを受けるだろうと想像できます。叩き壊す音や室内を漂うカビの臭い、目に入るホコリ。それらすべてはストレスになります。物理的な、解体した時の破砕材やホコリは出来るだけ他の場所に影響が無いように、ブルーシートやビニールシートでテープで目張りしながら養生します。ただ音や臭いはどうしても完全に遮断できません。その①で述べたゾーン分けも隣り合う部屋への移動は避け、生活者のストレスのかかり方を熟慮した上で計画されなくてはなりません。


キッチン解体

臨時キッチン


また、水廻り=特に台所は、工事中も住み続けられるよう、臨時の台所を準備することも必要です。
ガスコンロはガス屋さんで小さなボンベをお願いし、水道も外水道や別のゾーンから料理ができるところへ引きこみます。屋外に臨時台所を設ける場合もしばしばです。
真冬の工事では、こうはできませんね。大規模な断熱・耐震改修はやはり気候のいい春は秋に行われるべきだと思います。


トイレ、洗面所やお風呂も、出来るだけ短期間に復旧するように計画されるべきです。仮設トイレは工事用のもので代用をすることが多いのですが、あの汲み取り式の大小兼用仮設トイレはなかなかにしんどい・・・。使ったことがある人は想像できるかと思いますが、特にお年寄りはあの狭い空間でしゃがんで用を足すのは相当なストレスです。ついついガマンして膀胱炎になったなんて笑えない話もよく聞きます。

不安そうに見守る

こんなふうに見てくると、断熱改修は相当つらそうに聞こえますね。そう、はっきり言って工事をする側もされる側も、かなりのストレスを感じながら工事は進んでいきます。

できた!

しかし、真冬でものびのび動き回れる室内や、窓に結露のない生活が訪れることを信じてガマンをしてくれます。そのことを工事に関わる職人全員が理解し、配慮してあげる、気遣ってあげる、これが根っこにないとだめなんです。

明るい元気のいいあいさつ、これ大事。
朝いちに、生活者の今日の行動予定や来客の有無、外出の有無などを確認。
当たり前といえば当たり前のことですが、これがすごく大事なんです。

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塩原真貴
専門家

塩原真貴

株式会社Reborn

的確なインスペクション(現況の調査・診断)により、既存住宅を地震に強く、夏涼しく冬暖かい高断熱省エネ住宅へと再生。「新築建て替えへの選択肢以外にも、こんなことができるなんて!」補助金申請お任せ下さい

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