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塩原真貴プロは信濃毎日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

住みながらの断熱改修工事は、どの程度ストレスがかかるか?(その①)

塩原真貴

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テーマ:断熱改修・耐震改修の手順

住みながらにして断熱リフォームを行う場合の注意ポイント①
「生活ゾーンと工事ゾーンをはっきり区別する」

ゾーン分け

キッチンやお風呂などの限定的なリフォームであれば、短期間でかつ工事範囲もはっきり区画できます。
家全体を断熱改修する場合、”部屋の内側から断熱するのか?” ”屋外側から断熱工事をするのか?”をまず検討します。
サッシの交換が必要な場合は、まず外側からの改修工事を検討します。壁の中に土壁などがある場合も外側からが原則です。
しかし、床や天井の断熱工事が必要な場合は、床下からの断熱工事が可能か?天井をはがずに、屋根裏からの作業が可能か?を念入りに調査します。
大抵の場合、床下の全域に移動できるほどにはなく、畳や既存のフローリングを解体撤去して床断熱をすることになります。
(あるいは床下をも室内としてしまう基礎断熱工法という選択もあります)
そうなるとやはり、きちんと家丸ごとを断熱改修するには、1階はほぼ全域、室内からの作業が必要となります。

近所や知り合いの元に、一時的に引っ越してもらうのが理想ですが、現実的にはなかなかそうもいきません。窓を開け放していても寒くない(暑くない)、春か秋の工事になることがほとんどです。

そして住みながらの改修工事は、生活者と家具や荷物が、部屋ごとに転々と移動しながら進んでいくことになります。つまり新築住宅のように、全体をまんべんなく徐々に完成に近づけていく工程ではなく、部屋ごと、あるいは風呂洗面トイレなどの水廻一帯とか、台所&食堂、といったふうにゾーン分けをして行うのが得策です。
仕上がった部屋に家具と人が移動して、前にいた場所を工事して完結していく、というやり方です。

和室

実はこのやり方、実際は出来そうでなかなかできません。
なぜか?
「思い通りに工事が進まないから」です。
剥がしてみないと分らない、材料が不足した、連絡していた業者が急きょ来れなくなった、
などいろいろな不都合が発生します。
これらを解消するにはどうしたらいいのか?

・計画段階で、事前の調査を念入りに行う
・経験豊富で臨機応変に対応できる大工を配置する
・「なり」で工事を進めるのではなく、材料搬入や職人の乗り込みタイミングを正確に落とし込んだ工程表を綿密に練り、手配しておく

工程表

・工事人と現場監督、建築主が綿密に連絡をとれる環境をあらかじめ構築しておき、コミュニケーションを継続してとる。時にはいっしょに食事をして、話す機会を設ける

BBQでコミュニケーション


生活者と工事人が交錯

とにかく事前の準備・段取りが命です。どれか1つでも欠けると、そこで生活している人は、不安になり、大変なストレスを受けることになります。
臭いや音、人間としてのマナー不足もトラブルになりやすい原因です。

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塩原真貴
専門家

塩原真貴

株式会社Reborn

的確なインスペクション(現況の調査・診断)により、既存住宅を地震に強く、夏涼しく冬暖かい高断熱省エネ住宅へと再生。「新築建て替えへの選択肢以外にも、こんなことができるなんて!」補助金申請お任せ下さい

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