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商品の売上を左右・・・商標の重要性

下田茂

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テーマ:商標

 今回は、商標のお話しです。商標(商品名)の重要性について、少し古いエピソードですが、分かりやすいエピードのため、改めて紹介してみたいと思います。有名なエピソードのため、ご存じの方も多いと思います。



 レナウンから発売された紳士用抗菌防臭靴下「通勤快足」(登録商標)です。発売当初のネーミングは「フレッシュライフ」でした。決して悪いネーミングではないため、当初もそこそこの売上がありましたが、その後は、売上が減少しました。そこで、商品名を「通勤快足」に変更しました。基本的な中身は変わりません。
 そうしたところ、その年の年間売上は、13億円に、2年後の売上は、45億円の大ヒット商品に大化けしました。中身はそのままで商品名を「フレッシュライフ」から「通勤快足」に変更しただけです。
 このように、商品名(商標)は、「良い名前」はもちろんのこと、どれだけ消費者の感覚を掴むかのインパクトが重要であり、ネーミングの選定には、単に「感じの良い名前」だけではなく、消費者の感覚を考慮した一捻りも二捻りも必要というよい例です。
 私は、よくお客さんに話すことがあります。女性は赤ちゃんを生み育てることができます。男性は赤ちゃんを生むことはできませんが、商品を生んで育てることができます。子供に名前を付けるときは、色々な角度から真剣に悩むと思います。そうであれば、商品に名前を付けるときも、色々な角度から真剣に悩んで当然であると思います。
 「通勤快足」以外でも「缶煎茶」→「お~いお茶」も同様のエピソードを持っています。皆さんも「商品名」=「お金」の観点から自社商品の商品名を見直してみてはいかがでしょうか。
(画像はレナウンのHPから引用)

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専門家

下田茂(弁理士)

みらい国際特許事務所 長野オフィス

個人から企業及び大学発明まで幅広く対応し、高い特許登録率を維持しています。持前の知財センスに基づき、特許権や商標権の取得はもちろんのこと、依頼者に満足して頂けることを第一に、広く深くアドバイスします。

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