一歩が踏み出せない、なぜ?
もしも、あなたが感情を分別せず
そのまんま味わうことができれば、
もはや人生に敵なしです。
喜び、怒り、哀しみ、楽しみ、愛情、
嫉妬などありとあらゆる感情。
とにかく、人生にはバラエティに
富んだ感情が溢れています。
どんな感情であっても逃げずに、
真正面で感じ切る。
それができれば、打ち上げ花火
のように、ド〜ンと上がって、
パッと拡がって、パラパラと
散って、はい、おしまいです。
過去を引き摺らず、感情エネルギーを
花火のようにその場で残らず放出して
しまえばいいわけです。
そんなことができる達人がいます。
それは、小さい子どもです。
子どもは、スパッ!と過去と縁
(感情)を切れる達人です。
たとえば、ついさっきまで
大喧嘩した相手と数分後には
仲良く手を繋ぐなんて芸当が
自然にできるわけです。
その点、大人の場合は、相当
面倒ですよね。
大人社会では、感情をグッと
抑えざるを得ない場面も多々
あるわけです。
ただ、それが大人の嗜みだと
言われればそうかもしれません。
ただし、押さえ込んだ感情も
逃げ場がなければ、活火山の
地下に貯まったマグマと一緒の
状態になるわけです。
貯まったマグマは、間違いなく
いつかは、必ず爆発します。
つまり、溜りに溜まった感情
エネルギーがほんの些細な
キッカケで大爆発なんてことに。
感情は、それを好むと好まざる
とに関わらず、外からの刺激に
よって内側にある感情スイッチ
に自動的にスイッチが入って
しまいます。
それを無理矢理押さえ込もうと
してもかなり難しい。
だからと言って、感情の命ずる
がままに行動に移せば、
ブレーキの壊れた車のような
もので危険極まりないわけです。
そこを踏まえた上で、無理に
押さえ込むのでなく、自分に
感情を“感じる許可”を与えてく
ださい。
呼吸を整えつつ、「今、私は怒りを
感じています」と第三者的視点で
それを観察します。
とにかく、感情の激流にそのまま
押し流されず、感じ切れればいいん
です。
激流もいずれは、穏やか流れに
変わります。
その時点で、気持ちもかなり落ち
着いてきていると思います。
そして、冷静になったところで
何対してどうしてそんなに感情的に
なったのか、振り返って(内観)
みます。
これを繰り返すことで、少しずつ
感情と上手に付き合えることに
なると思います。