備えがあっても憂いはある
「顧客志向」確かにいい響きだ!!
会社としてこれを大切にすることに
異を唱える人はそういないだろう。
だが、実際実務の場面で、本当に
これが貫かれているだろうか?
顧客:「見積にすぐ来て欲しい」
担当者(心の声):「今、忙しいから
明日にまわしたい」
顧客:「~の活用事例を知りたい」
担当者(心の声):「けっこう調べる
の面倒なんだよな〜」
顧客:帰る間際の電話で「今日中に
資料を送って欲しい」
担当者(心の声):「面倒だな、
それにもう終業の時間だし・・・」
顧客の要望は様々だし、一見我が儘
にも感じる。
ところで、それに対して、あなたは
どんな思いでその要望を受けている
だろうか?
数ある要望の中でも注意したいのが、
「急いでくれ」「今日中に・・」など
緊急対応を求められる場合だ。
別に、顧客も無理難題をふっかけようと
思ってそう言ってきているわけではない
と思う。
きっとそれにはそれなりの理由がある
からだろう。
そんな時、スピーディーかつ真摯な対応
を行なえば、顧客のハートを動かし、
その姿勢に感動してくれる可能性は高い。
実際、何社か見積をお願いしたが、一番
早く見積を持ってきてくれた。
急がせて悪いと思ったが、今日中にと
お願いしたら、午後一番に届けてくれた。
このスピィーディーな対応をすることで、
顧客が感動して、あなたのファンになる
ことだって十分あり得る。
そして、最も気をつけたいのがクレーム
対応だ。
正直、受ける側としては一番遠慮したい
ものだ。
しかし、顧客は、最優先でのクレーム対応
を望んでいることは間違いない。
ところで、一般的に「クレーム処理」という
言い方をよく使います。
しかし、この言葉にはどうも違和感を覚え
ます。
なぜなら、正直「処理」と聞くと、穿った
見方かもしれませんが、自分中心・自己
都合の表現のようにも感じるからかも
しれません。
顧客中心の表現ではないのではないかと
感じてしまうわけです。
余談はさておき、話を元に戻すと、
あなたは、顧客に対して本気でスーピィー
ディーな対応を心がけているだろうか?
「面倒だ・・・」
「いま忙しいのに・・」
「もう少し早く言ってくれた良いのに・・」
そんな気持ちになることはないだろうか?
良い顧客対応とは、ある意味「相手の便利は
自分の不便」を追い求めることかも?
つまり、相手の便利(満足)をトコトン追求
することを目指すことではないでしょうか。
だからこそ、それに真摯に応えることが、
仕事としてお金をいただける根幹になって
いるのではないでしょうか?
あなた(自分)の不便より顧客(相手)の
便利を優先していますか?