本物の苦?と偽物の苦?
欲しいのは、”良い報告”より・・
社員が一番しやすい報告と言えば、
そうですよね、当然良い報告ですね。
「契約が取れた」
「お客様から褒められた」といった
ところでしょうか。
当然と言えば当然でしょうが、
会社に認められたい、褒められたい
それは元来人が持つ心理ですよね。
しかし、それは、上司(会社)が
一刻も早く報告して欲しいものでは
ありません。
実は、全く逆の「悪い報告」なん
ですよね。
なぜなら、悪い兆しは早ければ早い程、
対応・対処するための選択肢が多く、
リスクを回避できる可能性を高める
ことができるからです。
部下の仕事の進捗状況が悪ければ、
アドバイスやテコ入れも必要だし、
見込んだ契約が取れそうになければ、
契約条件を見直したり、最悪契約が
とれなければ他でカバーしなけば
ならないからです。
但し、悪い報告が遅れると対応が遅れ、
企業経営上大きな打撃を受け、最悪
取り返しのつかないことになること
だって考えられるからです。
悪い報告のうまいやり方とは?
では、悪い報告のうまいやり方なんて
ものがあるのでしょうか?
そのポイントは3つあります。
(1)できるだけ早く報告する
(2)事実を正確に伝える
(3)自分なりの解決策を持つ
(1)できるだけ早く報告する
早く報告することは、1分でも早く
明日でなく今日、午後でなく午前といった
感覚が絶対に必要です。
(2)事実を正確に伝える
ここが大事なポイントですが、悪い報告を
する際は、言い訳はいりません。
ともかく、事実を正確に伝えることです。
(3)自分なりの解決策を持つ
最後に報告者の責任感、当事者意識です。
「どうしましょうか?」なんて無責任な
こと言う暇があったら、報告者(当事者)
自身が真剣にその問題に取り組む気概と
姿勢が必要です。
そのためには、自分なりの解決策を考える
ことが必要です。
「早く・事実・解決策」を意識せよ!!
悪い報告をしたときは、上司(会社)から
こっぴどく怒られるかもしれません。
そうであっても、むしろ悪い報告をする
からこそ、「早く・事実・解決策」の
3項目を守って、反省心を持って報告
できる部下は、上司(会社)からも
最終的には信頼のおける部下との評価を
受けることになるのではないでしょうか。
悪い報告が、しっかりできる会社
そして、経営トップまで、それが淀みなく
伝わる社風をつくりあげたいものですね。