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よくある中小企業採用の勘違い

2020年9月27日 公開 / 2020年9月28日更新

テーマ:人材育成

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 採用力人材育成 研修社労士 相談

高い採用力が会社の未来を作る


面接

どんな理由があるにせよ採用をあきらめれば会社
の永続的発展は難しいでしょう

なぜなら、いかに良い人材を採用できるかが会社
の未来に直結しているからです。

だとすれば、採用力を高めることは会社にとって
重要な経営課題と言っても過言ではないでしょう。

ところで、その重要な採用について人事部のない
中小企業を対象に考えてみたい。

採用で勘違いしやすい4つのポイント


人材拾う

中小企業で勘違いしやすい採用の4つのポイント
について示してみたい。

【勘違いポイント①】
 
経験者は即戦力になる経験者=即戦力と考える

これは、本当でしょうか?

一概にそうとはいえません。

なぜなら、経験者の中にも仕事ができる経験者と

仕事ができない経験者がいるのではないでしょう
か?

そもそも 戦力になる社員が欲しいわけですよね。

であれば、「経験」ではなく「能力」を見抜くこと
の方が本質的ですよね。

ところが、なぜか実際の採用場面では、この経験に
に目が奪われてしまうことが多いのです。
                                         

つまり、採用の際には、経験<素材(能力)で判断
するという基準がブレないことが大切なんです。

【勘違いポイント②】

新卒より即戦力の中途採用で仕事ができる経験者を
採ればいい。

これは本当でしょうか?

確かに、仕事ができる経験者は労働市場に多く存在
すると思います。


しかし、有能な仕事ができる経験者ほど労働市場の
表舞台には出てこないのも事実です。

なぜなら、有能な仕事できる経験者は、

(1)責任感が強いため簡単に辞めない。


(2)貢献度が高いので待遇面でも恵まれている。


(3)退職するにしても、コネや引き抜きで次の
職場が決まっていることが多い。


つまり、有能な人材はなかなか辞めないし、
辞めても労働市場に出まわる前に次の行き先が
決まってることがほとんどだからです。

【勘違いポイント③】

未経験者より業界経験者の方が即戦力になる。

これも本当でしょうか?

仕事のできる経験者がいるということは反面
仕事のできない経験者もいるということです。

そして、誤解と偏見を恐れずに言えば、労働
市場に出回るのは仕事のできない経験者である
可能性が高いということです。

仕事のできない経験者は、仕事ができない
だけならいざ知らず、むしろ、即害力が働く
原因になる可能性もあり得るのです。


もし、10年間の営業経験がある経験者がみんな
できる営業マンなら、世の中できる人だらけ
ですよね。

普通に考えて、そんなことはあり得ないのは
自明の理ですよね。

多くの転職者は、色々理由はあるにせよ、
今の会社で行き詰まった結果、転職している
可能性が高いわけです。

もしもこの経験者が、レベルの低い仕事の
やり方を新入社員に教え、会社全体の業績を
下げる危険性だってないとはいえないのです。

【勘違いポイント④】

転職関連企業は、転職を扱っているから中途
採用が中心のはずだ?

これも本当でしょうか?

この転職関連企業も、実は採用のメインは
新卒が中心です。


転職を扱う企業においても仕事ができる経験者
を採用することが難しいという証左でしょう。

採用戦略には、短期と中期がある


走るサラリーマン

ここまで勘違い①〜④をみてきましたが、
では良い採用をするには、どうしたらいいと
思いますか?

自ずと答えはでていると思います。

すなわち、仕事ができる未経験者を採用する
ということです。


ただし、勘違いして欲しくないのは、中途採用
がダメだと言っているのではありません。


例えば、プロ野球の戦力増強等をみるとピンと
くることありませんか?


元より目指すべきチームの在り方に向け、高校、
大学、社会人のルーキーなどからチームとして
欲しい能力を開発できることを見込んで入団
させるわけです。

そして、選手を育成し戦力化していくという
比較的中期的な戦略をとっていますよね。

それとは別に即戦力をとる場合は、チームの
足らざる部分をしっかり検証した上で必要な
能力を持った人材(経験者)を採るのです。

当然ながら、選手が足りないから安易に経験者
を採っているわけではありませんよね。

つまり、即戦力を期待する短期的な戦略として
の補強です。

採用を投資にするのか、投機にするのか


喜ぶチーム

ここで分かる事実は、採用を戦略上の投資と
捉えているこということです。

逆に戦略なき採用は、投機と言っても過言ではない
かもしれません。

身も蓋もない話かもしれませんが、それなりの結果
を得たければ、それなりの投資が必要だということ
です。


そして、そこには当然リスクもあります。

野球で言えば、故障というリスクがあるし、投資に
見合うほど活躍しない場合もあります。

逆に、選手補強が上手くいくことで最下位だった
チームが優勝することだって実際ありますよね。


これって、企業の採用も一緒ではないでしょうか。

そもそも、野球も選手がいなければ試合というか
野球そのものが成り立ち得ませんよね。

それは、会社も全く一緒ですよね。

どちらも、人の介在なくしては何の価値も生み
出しません。

こらのことから、採用は、明日の会社(チーム)
を作るという重要な経営戦略の一環として重要な
パートを占めているということです。

あなたの会社は、どんな採用戦略を持っていますか?
 

この記事を書いたプロ

内布誠

会社中をワクワクさせる人材育成(研修)のプロ

内布誠(ウチヌノ人事戦略事務所)

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