転倒予防のポイント
足関節捻挫を起こしやすい理由
足関節の捻挫を経験された方は多いと思います。足関節は、つま先が直角よりも下を向いているとき(底屈位)が不安定で、逆につま先が直角よりも上(背屈位)に向いているときが安定します。これは、足関節の骨格上の理由からです。足首が下を向いている方が捻挫を起こしやすいのですが、上を向いているときに足首をひねると、骨折をする可能性があります。くるぶしの骨で安定している足の骨が、捻ることでくるぶしにストレスをかけてしまうのです。再発を繰り返している人は、捻挫を甘くみていてはいけません。
テーピングでの予防は不完全
足関節捻挫を起こした人が、自分でテーピングをしている人がいます。テーピングは、そもそもしっかりとした技術が必要で、簡単に巻けるものではありません。専門家に巻いてもらうのが一番なのですが、状態によっては、専門家に見てもらった上で、簡単なテーピングで対応できることもあります。重要なことは、どのような機序で捻挫をしたのかを見極めることです。何度も捻挫を繰り返している人は、靱帯が伸びてまったく機能していない人もいます。そのうえ筋力が発揮できず、足関節の安定性が欠如して、負荷がかかったときに関節を安定化することが出来ず、靱帯に負荷がかかり靱帯の損傷がおきます。捻挫は主に靱帯が損傷を受けた状態で、靱帯だけでなく筋肉の腱や筋膜の損傷なども生じます。可能な限り早く処置を行うことが、早期の回復には必要です。
足関節捻挫の再発を予防しよう
私はアスレティックトレーナーとして、こうした方に数多く対応してきました。捻挫は再発するものと考えている方も少なくありませんが、筋力をしっかり機能させることで、捻挫の再発予防は可能です。股関節や体幹の柔軟性が欠如していたり、足関節周囲の筋力が機能していないことで、捻挫は再発します。足関節周囲の筋力だけでなく、全身のコンディショニングが非常に重要です。フィジカルケア宮崎では、足関節捻挫の再発予防に向けたトレーニングも提案しています。筋機能が低下している方も、筋力を鍛えなくても筋機能が改善することは可能です。お悩みの方は、是非ご連絡下さい。お待ちしております。