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ランニング障害とオーバープロネーション

常盤直孝

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テーマ:ランニング障害

 ランニングで足や膝の痛みを経験したことがある方は多いと思います。足の疲労骨折や膝の痛み、脛の痛みの要因の一つになるのがオーバープロネーションです。オーバープロネーションとは、踵が外側に向いて土踏まずの部分が落ち込むように動く状態のことです。扁平足の方は、歩くときや走るときにはこうした動きになります。ただ、オーバープロネーションがあるからといって痛みが必ず生じるわけではありません。痛みがまったく出ない方もいます。元日本代表の短距離の選手でメダリストの方も、扁平足だったそうです。しかしこうした動きの問題は、ランニング障害を起こしやすい要因であることは変わりません。私たちは国体選手の予防のための姿勢(アライメント)のチェックをしていますが、扁平足はその評価項目にもありますし、扁平足がなくても片脚立ちになったときにオーバープロネーションに兆候が見られることもあります。そうした方は、歩き方やランニングフォームをチェックしたりして、オーバープロネーションとすねの動き、膝の動き、股関節や骨盤の動き、さらには背骨や肋骨、頭部の動きをチェックしています。

股関節の筋機能との関係

 オーバープロネーションは、股関節や骨盤の動きとの関係があります。股関節を後ろに動かす、股関節伸展という動きの筋力が弱い場合は、足をついたときの膝関節の動きをコントロールすることが困難となり、足を地面に着地したときの衝撃吸収能力が低下します。こうなると、足やすね、膝関節などの骨や筋肉、靱帯に大きな負荷がかかり、筋疲労や靱帯の疲労、骨の疲労などにも繋がり、骨膜炎や疲労骨折、肉離れなどが生じる可能性があります。もちろん、足の機能も低下しており、足関節の周囲筋の筋力が低下していたり、正常な動きでなくなっていたりするのです。足の機能低下が上行性に影響を与えることもありますし、股関節や骨盤の機能低下が下行性に影響を与えることもあるのです。

骨盤周囲の動きを改善しよう

 動作に影響を与えるもので重要な機能は、体幹や骨盤の機能です。街を歩いている方の歩き方を見ていると、歩き方は本当に千差万別で、痛みが出ていないのが不思議なくらい、変わった歩き方をしている方もいます。日常生活では支障が出ない程度の機能低下でも、ランニングやスポーツ、仕事など日常生活以上の負荷が生じると、筋肉や靱帯、筋膜などに負荷が生じ、痛みにつながっていくのです。ひとりひとりの身体の不調への対応は、個別的なチェックが必要です。テレビでのトレーニングは、多くの方にはある程度の効果を発揮しますが、個別的には効果が出ないだけでなく、痛みを増強させるリスクもあります。痛みなどの不調がある方は、是非個別チェックを受けてみませんか。
整体&トレーニング指導を行っています。是非、こちらものぞいてみてください。https://physical-care-miyazaki.com/?page_id=9

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常盤直孝
専門家

常盤直孝(理学療法士)

フィジカルケア宮崎

肩こりや腰痛、関節痛の慢性的な痛みや怪我等回復後の不調など、長引く痛みや動きの違和感などに悩まされている方へ、理学療法士、トレーナーとして得た長年の経験を元に、さまざまな見地から原因を探り調整します。

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