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小川玲人

住宅の適正診断が出来る不動産のプロ

小川玲人(おがわれいと) / 宅地建物取引士

あいプラン

コラム

騙されるところでした(相談編)

2017年8月12日 公開 / 2020年5月2日更新

テーマ:不動産の相談

コラムカテゴリ:住宅・建物

今回は、騙されそうな家主様からご相談がありました。

どうやらマンションの一室を複数所有されており、その中のいくつかを不動産会社に販売しようとしているとの事(契約書にすでに自分の印鑑は押してました)。

なぜご相談したかと聞けば、今まで購入した全ての物件はその不動産会社の担当者から購入されたそうです。何やら、生命保険代わりになるからとか。家賃はこれくらいは取れますから大丈夫等と言われて購入をされたとか。

良いのは最初の数年だけ。結局は、毎年数十万円の赤字を叩き出し困り果てています。

苦しくて、その担当者に相談をしたところ、「困っているなら買いますよ」と一番利回りの良い物件(以下:良い物件)のみを売るように催促してきたそうです。

家主様は、「あなたを信じて購入したのに、話が違う(ずっと黒字でいけると言われた)。それなら一番利回りの悪い物件(以下:悪い物件)も購入してください。」と申したところ、「今は良い物件しか買えません(会社の内部的な問題で)。しかし、3ヶ月経てば悪い物件も間違いなく購入しますので、安心して下さい。」と言われたそうです。

その約束になるからと、良い物件と悪い物件の両方の契約書を送ってきたそうです。が、買主(不動産会社)の印鑑はありません。

これ、怖いと思いませんか?

契約書が約束通りきちんと届き、両方売れると喜んでいる家主様。契約書に印鑑を押して返送した場合、どうなりますか?

悪い方の契約書は破り捨て、良い方の契約書に印鑑を押して「契約成立」とニヤリ笑っていたでしょう。

もしかしたら、本当に買ってくれるかもしれません。でも、裏切られるかもしれません。

あなたなら一か八かで勝負しますか?


次回は撃退編です。
家主様から許可を頂いていますが、結構突っ込んだ内容になるので、反響が少なければ掲載はやめようと思います。続きに興味がありましたら、よかったボタンのクリックをお願いします。

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