「片づけたい女たち」
10月28日㈰ せんだいメディアテーク7階の スタジオシアターにおいて
ステージ・アップ主催の朗読劇 「とりつくしま」 を上演しました。
東 直子 原作 のこの作品は、命を亡くした人の 「魂の物語」 です。
昨年から温めていたもので、2年越しの願いが叶い上演の運びとなりました。
当日はお天気にもお恵まれ、開場30分前からぞくぞくとお客様がお見えになり、
受付には長蛇の列。お陰様で、今年も満員御礼でした。
当日開催された 駅伝 で足止めをくい、ランナーさながらに汗だくで駆けつけて下さった
お客様もいらっしゃいましたが、お陰様で何とか定刻通りに開演することができました。
ほとんどの話を「ラストシーンのひと言を思いついてから書き始めた」という作者。
今日は、それぞれの「ラストシーンのひと言」と共に、当日の模様をご紹介します。
◆「トリケラトプス」 （小笠原清子）
「あたしは、渉の大好きなトリケラトプスだよ」
「ツノが、三本ある。ここがいいんだよね。さわって、渉」
https://www.stage-up.info/contents/cat9/kiyoko/post-110.php
◆「ロージン」 （宮崎幾野）
「ほんの一瞬だったけれど、最後にもう一度一緒にいられて幸せだった」
「陽一、ほんとうに、さようなら。夏空の光の向こうに、ゆくね」
https://www.stage-up.info/contents/cat9/post-111.php
◆「青いの」 （奥村志都佳）
「ママ、またきてね」
「みなちゃんつれて、またきてね。ぼく、いい子にしてるから」
https://www.stage-up.info/contents/cat9/post-112.php
◆「くちびる」 （三浦由子）
「ほんの、数秒のことだったと思う。でも、あたしには、永遠の時間だった」
「くちびるが離れた瞬間、あたしの意識は、飛んだ」
https://www.stage-up.info/contents/cat9/post-113.php
◆「白檀」 （長野淳子）
「浜先生、また来年。来年の夏が来たら、お会いしましょう」
「夏が来るたびに、私を開いてくださいね」
https://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/post-116.php
◆「マッサージ」 （佐藤 稔）
「大丈夫だ、美穂。お父さん、気持ちいいぞ。こうしてるだけで、十分、気持ちいいぞ」
「おれは、まぼろしのおれのために、懸命に動いた」
https://www.stage-up.info/contents/cat9/post-114.php
◆「レンズ」 （堀 多佳子）
「春の海なんて、何年ぶりだろう」
「アタシは、まだ名前も知らない人の胸の前ではずみながら、海をめざした」
https://www.stage-up.info/contents/cat9/post-115.php
◆「名前」 （戸石みつる）
「小雪さんの声が、ワシの中で、ずっとこだましています」
「そうですとも！もったいないことであります。小雪さん」 
今回は 「朗読劇」 と銘打って、「ひとり語り」 のスタイルをとりましたが、
出演者それぞれに、持ち前の個性と力を存分に発揮してくれて、
お陰様で無事納めることができました。
朗読メンバーのブログは、こちら https://www.stage-up.info/contents/cat9/
公演には、本当にたくさんのお客様にお運び頂き、終演後のロビーはそれはそれは賑やかでした。
あらためて、今回の公演にお越し頂いた皆様、たくさんの応援を頂きました皆様、
私のこだわりに音を上げることなく最後までついてきてくれた出演者、
そして縁の下で支えてくれたスタッフの方々、その全員の方に心から感謝を伝えたいと思います。
皆様から頂いた 「言葉」 を糧に、これからも 文字に命を吹き込みながら、
「言葉を心の窓にして」 様々な作品を伝えていきたいと思います。
本当に、ありがとうございました。
◆野呂光江 https://www.stage-up.info/contents/cat9/post-117.php
◆小野愛美 https://www.stage-up.info/contents/cat9/post-118.php
◆お客様からの感想 https://www.stage-up.info/voice/cat25/vol7301028.php
