経理・総務部門のリスクを見える化する方法|ヒューマンエラーを減らす仕組みづくり
「うちは従業員を信頼しているから大丈夫」。その想い、実はリスクかもしれません。中小企業経営者へ、大切な従業員をミスや不正の疑いから守るための『愛のある内部統制』をご提案。管理部門の実務経験に基づき、組織を強くするヒントを優しく解説します。
毎日、現場の先頭に立つ経営者の皆様、本当にお疲れ様です。 「うちは家族のようなものだから、堅苦しいルールは必要ない」。そう思っていませんか?従業員を信頼しているからこその考えだと思います。でも、管理部門の現場を長く見てきた私だからこそ、お伝えしたい視点があります。
内部統制は「疑い」ではなく「優しさ」
「管理を強める=従業員を信用していない」と誤解されがちですが、実は逆です。適切な内部統制を敷くことは、大切な社員を「魔が差す瞬間」や「うっかりミス」から守るための防具を用意することと同じです。
例えば、経理や現金管理を特定のスタッフ一人に任せきりにしていませんか? もし計算が合わなくなった時、誰もチェックできない体制だと、たとえ単なるミスでもその人に疑惑の目が向いてしまう可能性があります。これは、中小企業において最も避けたい、人間関係の崩壊というリスクマネジメントの欠如です。
「性善説」で経営するために
仕組みを整えることは、真面目に頑張る従業員が正当に評価される環境を作ることでもあります。
例えば、
•通帳と印鑑の保管者を分ける
•イレギュラーな処理には承認を必須にする
こうした小さな工夫の一つひとつが、「あなたを信頼しているからこそ、あなたが絶対に疑われない仕組みを用意するよ」というメッセージになります。安定した経営は、こうした安心感のある職場づくりから始まります。
まとめ
管理体制の整備は、会社を守るだけでなく、従業員との信頼関係を永く続けるための「思いやり」です。
「何から始めれば、皆が納得してくれるかな?」と迷われたら、いつでもお気軽にご相談ください。
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