管理部署に「参謀」はいますか?②~外部参謀を活用することで得られるメリット~
中小企業の経営者の多くは、営業や現場の第一線で会社を育ててきた方々です。自ら顧客を開拓し、製品やサービスを磨き、社員を引っ張ってきたその姿勢は、まさに企業の原動力です。
しかし、会社が成長するにつれて、現場や営業だけでは対応しきれない課題が次々と現れてきます。社員数が増え、取引先が増え、業務が複雑化していく中で、労務管理、採用、制度設計、資金繰りなど、いわゆる「管理業務」が急に重くのしかかってくるのです。
京都府のある製造業の社長は、社員が30名を超えた頃から「評価制度がない」「残業管理が曖昧」「採用がうまくいかない」といった問題に直面しました。これまでは「阿吽の呼吸」で回っていた社内も、人数が増えるとそうはいきません。社員の不満が表面化し、離職率が上がり、業務効率も低下していきました。
「誰に相談すればいいのか分からない」「自分ひとりで抱え込んでしまっている」——そんな状況に陥る経営者は少なくありません。本来であれば、管理部門に経験豊富な部課長がいて、経営者の“参謀”として機能してくれるのが理想です。しかし、そうした人材を雇用するのは簡単ではありません。給与水準や採用力の問題もありますし、そもそも中小企業にフィットする人材を見つけるのは至難の業です。
そこで選択肢となるのが、「外部参謀」の存在です。社内にいないなら、外部に目を向けてみる。コンサルタント、顧問、業務委託の専門家など、社外の有識者に相談することで、社内にいない“参謀”の役割を補うことができます。
バックオフィスアドバイザーは管理部署の専門家です。



