理念とビジョンと事業計画 ― 従業員が納得する「考え方のつながり」
中小企業経営者さまへ!経営理念を持たない企業のうち4割以上が「必要性あり」と回答。なぜ今、理念策定が重要なのか?データから読み解き、自社改革のヒントを探りましょう。
経営理念、あなたの会社にはありますか?
「うちは小さい会社だから、まだ必要ない」「いつか作りたいけど、日々の業務で手一杯」。そんな声を、中小企業の経営者からよく耳にします。でも本当に“まだ不要”と言えるのでしょうか?
理念がない企業の4割が感じる課題
商工中金の景況調査によると、中小企業の72.9%が経営理念を策定済みです。注目したいのは「理念なし」と回答した27.1%の企業。そのうち43.2%が『新規作成の必要性あり』と感じているのです。理念を持たないまま進んでいる企業の多くが、採用や組織運営に不安を覚え始めているサインといえるでしょう。
【データ】商工中金景況調査2025年5月調査トピックス より
理念の有無が未来を左右する
経営理念は、企業の存在意義(ミッション)や将来像(ビジョン)を明確にする指針です。理念を持つ企業は、社会や市場の変化に応じて「見直し」を行いながら進化していけます。一方で理念がない企業は、事業の方向性が曖昧になりやすく、組織が成長したときに初めて「必要だ」と痛感する傾向があります。
理念作成の第一歩はシンプルに
相談相手のおられない経営者さまは、お一人で悩んでおられるのかも知れません。でも、「理念作成は難しい」と構える必要はありません。
•創業の原点:「なぜこの事業を始めたのか?」を振り返る
•未来の目標:「社員やお客様とどこを目指したいか」を言葉にする
この二つを組み合わせることで、会社独自の理念が自然と形になります。
成長への意思表示としての理念
理念の策定は、単なる言葉作りではなく「より良い会社にしたい」という成長への意思表示です。今日からでも遅くありません。経営理念を言葉にして共有することで、社員の判断基準がそろい、組織の一体感が生まれるでしょう。
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