がんに関する医療制度とお金のQ&A【メルマガ寄稿】
アドバイザーには金融商品などを
・売る人
・売らない人
2種類いるので注意しましょうと発信する専門家さんが一定おられます。金融商品を売るタイプのアドバイザーは「売ることが専門」なので相談する側にとっては危険だ、という書き方が多いかなと思います。
個人的には「売る」「売らない」よりも、相談対応の範囲が
・投資・運用、金融商品だけ
・投資・運用、金融商品に限らない
この2種類のほうに注目してもらいたいと思っています。
---
何を相談しても金融商品の提案ばかりしてくるアドバイザーの話は日々相談をお受けしているなかで何度も何度も聞いたことがあります。
さまざまに背景を確認すると、どう考えてもその商品が必要とは思えないことがほとんどなのですが、とにかく将来に向けて資産形成しましょうという一点突破で金融商品(生命保険・投資信託)の提案(営業)が出ている印象です。
多くが無料セミナーや無料相談です。最近は500~1000円程度の受講料を取るセミナーもありますが、ほぼ同じです。
これは「売る人」「売らない人」の区分けじゃないの?と言われますが違います。幅広く相談対応した結果として商品が必要と判断されての提案なら何も問題ないと考えています。
それよりも「相談対応の範囲が投資・運用、金融商品だけ」という対応にどれだけ意味があるのかです。
今ここにある余裕資金を投資にまわしたいというだけの相談であれば「相談対応の範囲が投資・運用、金融商品だけ」で問題ないのかもしれません。
でも、その要望は本当に問題ないのかです。他の資産を含めた全体ではどうなのか、その資金は本当に余裕資金なのか、今後の収入や支出の予定はどうかなどがわからなければ、私としては「今ここにある余裕資金」に対して背景がわからなさ過ぎて怖く、提案を出すことができません。
---
「投資・運用、金融商品に限らない」相談は面倒だと思われれば、それはそれで致し方のないことです。
「売る人」「売らない人」の確認よりも「投資・運用、金融商品だけ」に相談対応するアドバイザーは避ける。もしくはその立場であることをしっかり理解したうえで活用してもらいたいと感じる日々です。
<過去参照コラム>
・ファイナンシャルプランナー(FP)へ相談する際に注意したいこと、確認すべきこと
・女性のための無料セミナー広告に思うこと
<過去参照記事>
・社会保障(社会保険)の理解があってこその投資・運用