住宅ローン相談・住宅購入資金計画相談のタイミング
今回で最終回です。これまでの4回はこちら↓です。
【1】これから住宅を購入・新築する予定
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/5130/
【2】持ち家:住宅ローン返済中
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/5139/
【3】持ち家:住宅ローン返済済み・一括購入
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/5171/
【4】賃貸
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/5214/
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過去に、持ち家なのに不動産屋さんの勘違い(?)で建物の補償は無く、借家人賠償責任特約(賃貸の場合に必要な補償)がついていたというケースもありました。建物について何の補償もない状態だったということです。恐ろしいことです。
この段階から確認の必要なケースは稀だとは思いますが、何事も抜けているより抜けていないほうがよいに違いありません。今一度、お手元の証券などで加入内容は確認いただきたいです。
シリーズで書いてきましたが、なぜここまで火災保険にもこだわって欲しいのか。
それは一括でも毎年でも積み重なると、総額の大きなお金になるのが火災保険なのです。
生命保険については花盛りといいますか、各種メディアでも広告でもとてもよく取り上げられています。損害保険に比べて訴求しやすいということがあるのかもしれません(収益性もあるかとは思います)。損害保険の中では最大の自動車保険については、毎日のようにテレビでも通販型のCMが流れています。生命保険も自動車保険も見直すことで、大きな金額差の出てくるケースが多いのも事実です。その大きな差が出てくることを狙って、ビジネスチャンスをつかんでおられる方々が多いのも事実でしょう。保険の無料相談がこんなに広がってきているのは商売繁盛できている結果だと言い切っていいでしょう。
私がお受けしている個別相談でも、最初の項目として1番多いのも生命保険であることも事実です。無料相談が広まってきてくれているおかげで、その無料相談を疑問に感じて相談にお越しくださる方々も一定数おられますので、私も恩恵を受けている一人といえるでしょう。
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前置きが長くなってしまいましたが、見直そうと意を決して生命保険相談に来られた際に、意外な見直しポイントになるのが火災保険なのです。
購入されて35年一括で加入している人、毎年更新で加入している人、このコラムの【1】【2】【3】で書いたようなことから、シンプルに整理できるケースがほとんどです。
とはいえ世の中ではどんなことが起こるかわからないのが本当のところです。
今回の茨城県での竜巻、いわゆる爆弾低気圧なども予想できないからこそ「突発的な」事故として損害保険の必要性が叫ばれるわけです。
お住まいになることを考えておられる地域、既にお住まいの地域において、最大限に考えられる水災・風災が発生してしまった場合、住宅はどのようにダメージを受け、どのような補修が必要なのか。もしくは補修では済まず、建て替えが必須なのか。ぜひとも工務店さんや不動産屋さんやハウスメーカーさんに確認いただきたいです。
仮に超大型台風の直撃を受けたときでも、瓦が飛んできて窓ガラスが割れる・雨戸がへこむ・外壁が一部損傷するといったレベルであるのならば、修理に何百万円もかかることは想定しにくいでしょう。であれば、何十万円もの風災補償はもしかしたら必要ないかもしれません。内陸の京都市内であれば尚更かもしれません。
私たちは保険に入るために生活しているわけではありません。必要最低限の補償を備えつつ、十分な貯蓄を作っていくこと、そしてそのお金を使っていくことこそが人生においてたいせつなことであるのは間違いありません。
火災保険にまつわる5回シリーズはこれで最終回です。火災保険をきっかけに最後は壮大な展開となってしましたが、今回のコラムが何かのお役になりましたら幸いです。
なお、余談ですが、事業用の損害保険について相談を受ける機会もあります。紹介や付き合いなど、いくつも重複した補償で過剰に保険料を払っておられるケースもよく拝見します。考え方は同じです。何を保険で備えるのか、備えたいのか。ぜひ一度、すべての保険証券を引っ張り出して整理してもらいたいと考えます。
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ご意見・お問い合わせはこちらから。
https://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/inquiry/personal/
あわせて読んでいただきたいコラム
・住宅の火災保険を考える【1】これから住宅を購入・新築する予定
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/5130/
主な補償の考え方について解説しています。
・住宅の火災保険を考える【2】持ち家:住宅ローン返済中
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/5139/
新規加入のケースでもあてはまる「特約」について主に取り上げています。
・住宅の火災保険を考える【3】持ち家:住宅ローン返済済み・一括購入
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/5171/
共済との比較や免責金額についてはこちら。
・病気やケガで長期間働けなくなってしまったときに ~長期就業不能所得補償保険~
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/4319/
住宅ローンを組まれる人には必ず読んでいただきたいです。
日々をつづった日報はブログにて。【2009年9月より毎日更新中】
http://kyogokudemachifp.blog14.fc2.com/
<注記>
このコラムでは、あくまでも選択肢をお伝えしています。
最終的に決定される補償の種類や額はご自身の判断となりますことご理解をお願いします。
具体的な補償の考え方や見積りについては、お近くの保険会社や保険の代理店、不動産屋さんや工務店さん、ファイナンシャルプランナー(FP)等にご相談ください。
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