年金という用語は公的年金保険だけに使って欲しい
前回( http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/3198/)は、年金加入履歴の
連続性がたいせつだとご説明しました。
この連続性について、具体例を挙げてもう少し追加で書きたいと思います。
具体例に入る前にお伝えしたいこと、それは、年金は「月単位」だということです。
さて、見ていきましょう。
■例①
これは私の記録に一部手を加えたものです。
学生時代20歳になった私は、もちろん最初は国民年金でした。
無事に4年で卒業できまして、4月から新卒で入社できました。
2000年(平成12年)4月1日は土曜日でしたので、入社式は4月3日(月)。
A社の記録は4月3日から始まっています。
3年半が経ち、転職しました。
(このあたりの紆余曲折は、このコラムとは関係なので省きます。)
(ちなみに円満退職だったことは間違いありません。)
次のB社の記録が始まっています。
A社を9月30日に退職し、切れ目なくB社へ10月1日に入社。
厚生年金の資格を喪失する(被保険者でなくなる)のは、退職日の翌日と
決められています。
決して、A社とB社が一日だけ重複していたというわけではありません。
まさに、すべての記録に”連続性”がありますよね??
■例②
ではこの例はどうでしょう。
例①とほぼ同じなのですが、A社とB社の間に「国年」が挟まっています。
これが何を表しているのか。
それは、A社の退職日が「9月29日」だということです。
冒頭に年金は「月単位」だと書きました。
そして、月単位の仕組みでチェックされるのは「月末」です。
月末のたった一日が、勤めている状況なのかそうでないのかによって
厚生年金か国民年金かが変わってきます。
このあたりの詳しくは過去のコラムに書いていますので、ご興味があれば
ご参照ください。
年金加入の考え方(厚生年金と国民年金)
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/2947/
とはいえ、この例②でも、連続性には問題ありません。
(国民年金を納付しているか未納なのかの件は今後のコラムに書きます)
例①や②とも異なるような「空いている期間」があるかどうかが重要です。
あわせて、本当にその連続性は正しい記録なのかの確認は別途必要です。
皆さんの記録、”連続性”はどうなっていますでしょうか??
ぜひご確認ください。
<注記>
年金にはさまざまなパターンが存在します。
コラムでは代表的な例しか取り上げることができません。
気になることや確認したいことは、所轄の年金事務所へお問い合わせください。
記録に関する正確な情報は、間違いなく年金事務所で確認できます。
よりよい受け取り方や付随する情報等を希望されるようでしたら、
お近くのFPや社会保険労務士さんをお尋ねください。
その際には、私も含め相談に関しては有料が多いと思いますので
ご留意のうえ、ご活用くださいませ。
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