相手の言動を指摘する前にやってほしいこと
「人間は思い込みの生き物です」
その思い込みが、自分の人生や他人の人生にまで影響を与えます。
例えば、AさんがB さんから酷いことをされたと「思い込んだ」とします。
それをきっかけに、Bさんと距離を置き、関わりをもたなくなったとしたら、
それだけでもう人生が変わります。
さらに、Bさんに酷いことをされたと他の人に言いふれ回り、
その人たちがBさんを避けるようになったとしたら、
Bさんの人生はさらに大きく変わってしまいます。
酷いことをしたなんて思っていないBさんからすれば、
訳もわからずどんどん周りから人がいなくなり、
いわゆる村八分状態にでもなれば、最悪の結果だってあり得ます。
そこまで至らないにしても、悪い噂がBさん本人の耳にも入り、
「どうせそう思われているなら」と心が荒み、本当に酷い人になってしまうかもしれません。
「思い込み」一つで、いろんな人の人生が変わってしまう。
よく、企業研修でお伝えすることですが、
「上司の言葉一つで、部下は良い部下にも悪い部下にもなる」
と伝えています。
上司が、部下のある一面だけを見て、「お前はダメだ」と言い続けたら、本当にダメな部下になりますし、
部下の良い面を見つけてあげて、そこを指摘してあげれば、良い部下になります。
良い面も悪い面も、その部下の一部です。
なので、指摘が正しいか間違いかではなく、
どうせ一面を取り上げて指摘するなら、良い影響を与える指摘をしたほうがいい。
つまり、「思い込み」を有効活用する。
私の思い込みは、
「みんな素敵!」
そう思うと、誰と会うのも楽しみしかない。