どこに意識を向けるか
妻と息子は、毎朝「おはよう朝日です」、を見ながら身じたくをしています。
番組の中に、クイズのコーナーがあり、リモコンのdボタンで参加する形式のクイズで、
小学生にはけっこう難しい問題も出るので、お母さんに手伝ってもらっている感じです。
昨夜遅くに帰宅した私は、今日は一応お休みにしています。
とはいえ、仕上げないといけない書類や資料が山積みなので、結局今から仕事をするんですが。
なので、普段観ることはない「おはよう朝日です」のクイズを一緒に観ていました。
今日のクイズは、間違い探し。
短い時間内に2枚の写真を見比べて、間違いの数を数えて、ボタンを押す。
事情はよくわからないですが、数えきれなかったらしく、結果は不正解。
すると、息子が
「お母さんのせいで間違えた」
と妻を責めだした。
それに対して妻が
「2人でやってるんやから、お母さんだけのせいにしないで」
と言い返す。
不満そうな息子。
日ごろ私は息子に対して「目的論」で接していますが、
息子自身に目的論を教えているわけではないので、息子の原因論発言はよくあります。
それに対する妻の指摘も、ごもっともです。
では、その時の息子の胸中はどうでしょう?
納得感がない。
確かに妻の言う通りだと思います。
多くの方がそう思うでしょう。
でも、それをそのまま伝えられても、息子は受け取れない。
まぁ、妻も息子もすぐに忘れて、いつも通りになっていますが、
息子は受け取っていないので、また同じことをするかもしれません。
そして、また叱られる。
これと同じことは職場でも日常茶飯事ですよね。
上司や先輩が、部下や後輩のミスなどを指摘して、部下や後輩は受け取れずに、
また同じことをしたり、不満が溜まっていく。
素直に受け取れない息子、部下、後輩が悪いんでしょうか?
そうだ!と言う人もいるかもしれません。
でも、受け取れない息子が悪いか妻が悪いか、という話は、
「お母さんのせいだ」と言った息子の発言と同じレベルの話になってしまいます。
大事なのは、目的。
相手の言動を指摘する目的は?
それにより自分がイヤな思いをした腹いせ?
相手を追い込むこと?
であれば、目的を果たしているのでしょう。
でも、おそらく本来の目的は違いますよね。
相手の言動が改善されることが目的ですよね。
であれば、相手が受け取れるように伝えたほうがいい。
じゃあ、どうすればいい?
まずは、最初に投げた相手(息子)のボールを一旦受け取ってあげる。
そして、相手が受け取れるボールを投げてあげる。
「そうか、お母さんが悪いと思ったんだね。次はお母さんも頑張るから、一緒に頑張ってくれる?」
といった感じ。
いや、それでは、自分のせいにされた気持ちがおさまらない、というのであれば、
「お母さんは一緒にクイズをやっていたつもりだったから、お母さん1人のせいって言われたら悲しい」
と、気持ちを伝えてあげる。
起こった事実と、自分の思い、次の行動を分けて伝えることが、伝わりやすいメッセージのポイントです。