無駄な仕事ありますか?
お医者さんになろうと思う人は、
頑張って勉強して医大に入り、さらに医学を学びますよね。
看護師さんになりたい人も
看護学校などに入り、しっかり学んで現場に出ます。
寿司職人になりたい人は、
お寿司屋さんに勤めて、師匠のもとで学んで、技術を身につけます。
もちろん、すべてではないにしろ、多くの専門家は、一定の勉強をします。
世の中の管理職の皆さんで、
マネジメント研修や管理職研修を受けてから管理職に就いた人がどれだけいるでしょうか?
その中でも、人材育成についての研修を受けたことがある人はさらに限られます。
もっと言えば、研修講師やセミナー講師もそう。
講師としての指導方法について学んだ人は少ない。
介護や医療、不動産、金融など業種、
営業、経理、介護職などの職種、
それぞれ専門の知識や情報、スキルは長年の経験で培ったり、
書籍や研修を通じて学んできたことでしょう。
その専門家として実績のある方、結果を残した方が出世して管理職になったり、講師になったりするんですが、
「管理職」や「講師」も実は専門職です。
なのに、人を指導する勉強をしない人が圧倒的に多い。
じゃあ、どうしているかというと、ほとんどが「経験則」。
自分自身が今まで出会った上司をお手本もしくは反面教師にして、
自分なりの上司像や講師像でやっている。
それも一つの学びではあるのかもしれませんが、
人を指導するのに、人を知らないのでは、良い指導ができるとは思えません。
たまたま「人間力」の高い人であれば、基本を知らなくても部下はついてくるでしょう。
そうではない場合、
上司の気分次第、価値観次第で指導されることになるので、
部下や受講生はたまったものじゃないですよね。
その影響を直接受けるのは、その人の部下や受講生。
セミナー講師は選べるので、まだいいですが、
上司は選べない。
イイ上司にあたるか、そうでないかは、もう運次第。
なので、管理職こそ学んでほしい。
学ぶ姿勢、変化する姿勢のある管理職がいるかどうかが、組織の肝です。