どの組織の雰囲気がいい?
「アクティブリスニング」という言葉をご存知ですか?
アクティブラーニングは聞いたことあるかもしれませんね。
アクティブリスニングとは、いわゆる「傾聴」のことです。
傾聴のなかでも、「積極的傾聴」のこと。
講師業21年の中でも、初期の頃からやっていてる「傾聴」研修。
最近は、コーチングコミュニケーション研修の一部にしてしまっていますが、
高齢者介護、障害福祉において、最も重要なコンテンツだと思っています。
コミュニケーションの肝ですので、すべての人に重要です。
「話を聴く」という、ある意味当たり前のことであり、みんな日ごろからやっていることなので、
研修でワークをしても、あまり前のめりに取り組まない方も多い。
よく喋る人が相手だったりすると、何も工夫しなくても聞けてしまいますからね。
ところが、この「傾聴」、アクティブリスニングというだけあって、
「積極的」に聴くことがポイントであり、それができている人は意外と少ない。
勝手に喋ってくれる相手に、「ふーん」と生返事をするだけの聴き方は、
「消極的傾聴」と言います。
相手の表情や動き、声の抑揚などにも意識を向け、
この人はどんな気持ちなんだろう?
本当はどうしたかったんだろう?と、
その話の背景にまで目を向けて聴くことを、「積極的傾聴」と言います。
平本式コーチングでは、このことを
「相手の◯◯に関心をもって聴く」と表現します。
ここまでやるかやらないかで、話し手の納得感はまったく違ってきます。
先日、うちの会社で導入している研修があり、そのワークで、「傾聴」がありました。
日ごろは、受講生さんにそれをやってもらう立場なので、久しぶりに自分が傾聴ワークに参加したんですが、すごく新鮮でした。
私たちは普段、他人の話を聴くとき、
話の途中でその内容やキーワードに反応し、自身の思い込みで咀嚼し、ジャッジし、反対意見を返したりしています。
相手からすれば、ちゃんと聴いてもらえていないし、最後まで聴いてもらえていないし、真意が伝わっていないし、否定されてるし、
消化不良になります。
で、その反対意見を聴いて、反応し、思い込みモードでジャッジし、反論する、
その応酬です。
これが、仕事がうまくいかない原因です。
だからこそ、自分の価値観や思い込みを一旦傍に置き、相手の思いや真意にアンテナを張って聴いてみて。
驚くくらい、お互い気持ち良く仕事ができるようになるから