マイベストプロ京都

コラム

「やる気スイッチ」ではなく、「動機づけ」

2022年7月21日

テーマ:コーチングコミュニケーション

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 企業研修人材育成 研修

資格試験にチャレンジしている女性を定期的にサポートしています。

先日、彼女とのセッションがあり、話を聴くと、あまり順調ではない、とのことで、詳しく聴いてみました。

仕事も家事もしながら、分厚い参考書を読み進めているけど、
調子の良いときは、スラスラ読めて、内容も理解できるのに、
調子の悪いときは、全然理解できないし、進まないし、ついスマホを見てしまう。

「私って、やっぱりダメだなぁ」
と落ち込んでしまうらしい。

私がすることは、

否定しないこと。

「そんなことないよ。頑張ってるよ」

と、声をかけるのは、一見励ましているように見えますが、
「ダメだあー」という彼女の感情を否定することになる。

なので、否定せず、ダメだと思っている気持ちに寄り添う。

その上で、頑張っている自分に気づいてもらう。

15分くらいで表情が変わった。

「あっ!私、やれてますね」

頑張れって言うのは簡単だし、相手もその場は「はい」って言うかもしれない。

でも、それでは行動は変わらない。

なぜなら、感情が変わってないから。

「頑張れって言われても、それができない」

「できないのは、自分がダメだからだ」

と、さらに気分が下がって、行動しなくなる。

相手の行動は変えられない。

相手の行動を変えることができるのは、相手自身。

相手の思考は変えられても、さらに自分で上書きできてしまうので、これも相手自身。

変えることができて、行動につながるのは、感情。

「やる気」になるように関わってあげればいい。

それが「動機づけ」

この記事を書いたプロ

太田英樹

介護業界をコーチングコミュニケーションで幸せにするプロ

太田英樹(株式会社インサイトハウス)

Share

関連するコラム

太田英樹プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ京都
  3. 京都の医療・病院
  4. 京都の介護・福祉
  5. 太田英樹
  6. コラム一覧
  7. 「やる気スイッチ」ではなく、「動機づけ」

© My Best Pro