「思考」ではなく「感情」を変える
資格試験にチャレンジしている女性を定期的にサポートしています。
先日、彼女とのセッションがあり、話を聴くと、あまり順調ではない、とのことで、詳しく聴いてみました。
仕事も家事もしながら、分厚い参考書を読み進めているけど、
調子の良いときは、スラスラ読めて、内容も理解できるのに、
調子の悪いときは、全然理解できないし、進まないし、ついスマホを見てしまう。
「私って、やっぱりダメだなぁ」
と落ち込んでしまうらしい。
私がすることは、
否定しないこと。
「そんなことないよ。頑張ってるよ」
と、声をかけるのは、一見励ましているように見えますが、
「ダメだあー」という彼女の感情を否定することになる。
なので、否定せず、ダメだと思っている気持ちに寄り添う。
その上で、頑張っている自分に気づいてもらう。
15分くらいで表情が変わった。
「あっ!私、やれてますね」
頑張れって言うのは簡単だし、相手もその場は「はい」って言うかもしれない。
でも、それでは行動は変わらない。
なぜなら、感情が変わってないから。
「頑張れって言われても、それができない」
「できないのは、自分がダメだからだ」
と、さらに気分が下がって、行動しなくなる。
相手の行動は変えられない。
相手の行動を変えることができるのは、相手自身。
相手の思考は変えられても、さらに自分で上書きできてしまうので、これも相手自身。
変えることができて、行動につながるのは、感情。
「やる気」になるように関わってあげればいい。
それが「動機づけ」