「やる気スイッチ」ではなく、「動機づけ」

太田英樹

太田英樹

テーマ:コーチングコミュニケーション

資格試験にチャレンジしている女性を定期的にサポートしています。

先日、彼女とのセッションがあり、話を聴くと、あまり順調ではない、とのことで、詳しく聴いてみました。

仕事も家事もしながら、分厚い参考書を読み進めているけど、
調子の良いときは、スラスラ読めて、内容も理解できるのに、
調子の悪いときは、全然理解できないし、進まないし、ついスマホを見てしまう。

「私って、やっぱりダメだなぁ」
と落ち込んでしまうらしい。

私がすることは、

否定しないこと。

「そんなことないよ。頑張ってるよ」

と、声をかけるのは、一見励ましているように見えますが、
「ダメだあー」という彼女の感情を否定することになる。

なので、否定せず、ダメだと思っている気持ちに寄り添う。

その上で、頑張っている自分に気づいてもらう。

15分くらいで表情が変わった。

「あっ!私、やれてますね」

頑張れって言うのは簡単だし、相手もその場は「はい」って言うかもしれない。

でも、それでは行動は変わらない。

なぜなら、感情が変わってないから。

「頑張れって言われても、それができない」

「できないのは、自分がダメだからだ」

と、さらに気分が下がって、行動しなくなる。

相手の行動は変えられない。

相手の行動を変えることができるのは、相手自身。

相手の思考は変えられても、さらに自分で上書きできてしまうので、これも相手自身。

変えることができて、行動につながるのは、感情。

「やる気」になるように関わってあげればいい。

それが「動機づけ」

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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