否定するより受容する
これだけでも変わります!
私が実際にやっていることの一つ。
相手が話しかけてきたら、その相手が誰であろうと「手を止める」。
いわゆる、「ながら聞き」をしない、ということです。
多くの人は、誰か尊敬する人、それが親なのか上司なのか、学校の先生なのか、習い事の師匠なのか、誰でもいいですが、
その尊敬する人の話を、ながら聞きしないですよね?
スマホ操作しながら、テレビ見ながら、何か書類を書きながらとか、そんなことしながら聞かないですよね?
その相手の話をメモするというのはまた別ですが。
尊敬している人の話は手を止めて聴く、を皆さんするんですが、
そうでない相手の場合、「ながら聞き」をやっちゃいます。
私が知る限り、ほとんどの人はやっちゃってます。
そして、他人の話は「ながら聞き」しているのに、
自分の話を「ながら聞き」されると、「真面目に聞け!」と怒ります。
長年講師をしていると、「あるある」なんですが、
あからさまに別の作業をする人はごく稀なものの、
ペン回ししたり、ペンノック、隣の人に確認している様子から、ちょっと別のことに意識をとられて視線が動くところまで、
めちゃくちゃ見えます。
当のご本人は、無意識だったり、悪気がなかったりするんですが、
話している講師の側からすると、けっこう気になります。
聴いてるか聴いてないかくらいは一目瞭然でわかります。
これって、日常会話、仕事でのやり取りでも言えることで、
会議で誰か話している時に、別の仕事をしていたり、パソコンで何か調べてたり、隣の人と話したり、しちゃうんですよね。
特に、子どもが親に話しかけたり、部下が上司に話しかけたりした時に、作業の手を止めずに、「聞いてるから話して」って。
親や上司の側は確かに聞いていると思います。
でも、話しかけている子ども、部下の側は、話を聴いてもらえている感じがしない。
これだけで空気が悪くなりますし、
それが当たり前の組織になっていたら、なお困ったことです。
でも、その作業から少し手を離すだけで、変えられます。
子どもや部下の話を聴く間の数分だけ手を止めても、それほど不都合はないはずです。
どうしても急ぎの仕事や用事があるなら、
「ごめん、今どうしても手が離せないから、少し待ってもらっていい?」
の一言で済みます。
手が空いてからじっくり聴いてあげればいい。
手を止めて、しっかり
「聴いてるよ」サインを送ってあげてみて。
互いの関係や場の空気感が変わります。