フォーカス一つで大きく変わる

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革

私の朝は、365日、喫茶店から始まります。

ここ20年くらい、ずっとそう。

仕事の日も、休みの日も、お盆も正月も。

自宅周辺、職場周辺には行きつけの喫茶店がいくつかあり、
そのうちの一つのお店が休みの日でも、必ずどこかの喫茶店から始められるようにしています。

出張、旅行など出先で朝を迎えるなら、その周辺喫茶店の有無、開店時間の事前リサーチは欠かせません。

この20年の間に、数日だけ、どうしても喫茶店が周辺になかったり、早朝から活動する必要があったりして、朝のルーティンを飛ばしたことがありますが、その数日だけです。

「コーヒー飲むなら自宅でいいじゃない」

と妻には言われますが、コーヒーが飲みたいわけじゃなく、
朝の儀式というか、活動前の一種の瞑想みたいなものなので、どうしてもこれだけは譲れない。

ところで、
喫茶店で一人コーヒーを飲んでいると、他のお客さんの会話がよく耳に入ってきます。

だいたい、早朝から喫茶店に来る人はメンバーが決まっていて、通っているうちに顔馴染みになってきて、
挨拶くらいは交わしますが、私は基本的に一人の時間を満喫しに行っているので、会話にはあまり参加せず、聴くだけ。

今朝聴こえてきた、おじさんの会話。

おじさんA
「今日は、ひな祭りらしいな」

おじさんB
「女の子の日や」

おじさんA
「女の子の日って、なんや?意味がわからんわ」

おじさんB
「お祝いなんやから、そない怒りなや」

おじさんA
「お祝いなんて言い出したら、毎月あるやないか。なんでも祝えばいいってもんやないわ」

その会話の最中、iPhoneでfacebookを見ていた私は、たまたま仲間の
「昨年生まれた娘とともに3月3日を迎えられた幸せ」を感じているという投稿を見ていました。

同じ3月3日という日に対しても、フォーカスの当て方一つでこんなに違うんだなぁ。

「ひな祭り」という暦一つでもこれだけ見方も価値観も違うんだから、
家庭のこと、お金のこと、子育てのこと、仕事のことなどの、とても複雑なことの意見が合わないのは当然だよなぁ。

だからこそ、自分と意見が違う人を否定するのではなく、
お互いが自分の価値観をテーブルの上に出し合い、

「それ、イイねー!」

と言い合える家庭、会社、組織にしたい。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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