書く内容がまとまらない時は、アウトラインやマインドマップを活用【芸術家・パフォーマーの助成申請のヒント4】
マイベストプロ京都では、フリーランスの大道芸人として15年活動してきた経験をもとに、自治体などが募集する芸術家・パフォーマー向けの支援制度の企画を考えるヒントとなるような内容をコラムで掲載しています。
新型コロナウイルスの影響で芸術家・パフォーマーも大きな打撃を受けましたが、これから助成金などの申請を行う人に少しでも役立ててもらえればと思っております。
今回は、
・社会との接点を意識してみる
というテーマです。
表現の場や経費を支えることだけが支援の目的ではない
自治体や財団法人が芸術家やパフォーマーに助成金などの支援を行うのは、
・文化・芸術に関わる表現や活動を通じて、より文化的に豊かな社会を実現していきたい
という思いがあることを、芸術家・パフォーマーはまず意識する必要があります。
助成金などの申請を行う際に、
・表現・活動の場を求めている
・自費では経費をまかなえない
といった理由がまず思い浮かびます。
芸術家・パフォーマーの活動には時に大きな経費がかかるので、経費の補填をするために支援制度を利用するのはごく普通のことです。
しかし、支援制度の申請の理由としてはそれだけではかなり消極的です。単に活動や表現をするだけならば、支援制度を用いることなく自己責任で行えば十分です。
支援制度の申請のための企画を考えるには、より積極的な理由も必要です。
・自分たちの活動が社会とどのような接点を持つのか
を意識してみることも大切です。
活動の対象・効果を考えてみる
社会との接点というと、ずいぶんあいまいな表現です。
・どのような人を対象として
・自分たちの表現や活動を通じて、どのような変化があればよいと望むのか
の2つをまず考えてみるのがおすすめです。
たとえば、工作のワークショップを動画で配信する企画を考えるときには、
・自宅で過ごすことが多くなかなか外で遊べない親子に
・手作業の工作を通じて遊びの楽しさを伝えたい
と考えてみると、単に自分たちの経費を賄うだけでないより積極的な理由もはっきり見えてきますし、それだけでなく、どのような動画を作ればいいかイメージもつかみやすくなるのではないでしょうか。
文化・芸術活動における表現の形は自由であり、型にはめるべきではないという反論ももちろんあるかと思います。その一方で、社会との接点を意識することによって、自分の活動の方向性がより鮮明になる効果があります。
助成金などの支援制度の活用を検討する際には、社会との接点を意識しながら、自分たちの活動の方向性を改めて考えてみてもよいのではないでしょうか。
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