山科わっはっは体操その5【高齢者施設・交流サロンのレクリエーション29】
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しばらく間が空いてしまいましたが、今回から「高齢者施設・交流サロンのレクリエーション」シリーズを再開します。京都市山科区で監修に携わった介護予防のための口腔ケア体操「山科わっはっは体操」の紹介を行いますが、今回は、その前段階として、口腔ケア、あるいはオーラルフレイル予防の意義についてコラムにまとめます。
オーラルフレイルとは
最近「フレイル」という言葉をよく耳にするようになりました。フレイルは、介護が必要ではないものの、心身がやや衰えてきた状態のことを表す言葉です。多くの人が要介護状態になる前にフレイルの状態を経験するため、フレイル予防が重要であることがわかってきています。
オーラルフレイルは、お口のフレイルのことです。すなわち、むせることや食べこぼしが増えてきたといった、口腔機能がやや衰えてきた状態のことを表します。
身体のフレイルと同様にオーラルフレイルを予防することも重要であることがわかってきています。
口腔機能の役割
口腔機能は、人間が生活を営む上で大切な役割を果たします。
・呼吸する
・食事をする
・話す、歌う
・表情を作る
などの役割があります。また、食べ物をよく噛むことを通じて、脳の活性化も期待できます。
オーラルフレイル予防は様々なことへつながります
口腔機能のうち、特に食事、会話に関わる部分は、日常生活の他の面にも影響を与えます。オーラルフレイルを予防することによって、
・食事をしっかりとれていると、十分な栄養が取れ、体力増加や運動への意欲へとつながる
・いきいきとした表情でしっかり会話ができると、人と会うのが楽しくなり、社会的交流も増える
といった効果が期待できます。長寿の秘訣は、栄養・運動・社会参加(交流)の3つです。これらは互いに密接に関連しています。まず口腔機能の維持、向上からスタートすることによって、さまざまな相乗効果も期待できます。
次回から紹介する山科わっはっは体操は、山科区保健福祉センター健康長寿推進課の皆さんとともに議論を重ね、口腔ケアに必要な動作を楽しく行えることを目標とした体操です。次回から、その内容をひとつずつ紹介していきます。
※この体操は本来でしたらデイサービス、あるいは地域の老人クラブなどの集まりで皆さんで楽しく取り組むことを想定した体操ですが、自宅でおひとりで行うことももちろん可能です。新型コロナウイルスによる感染症対策で、多人数で集まることを奨励しにくい状況ではありますが、実際に声を出す体操ですので、多人数で行う際は、当面は参加者同士で十分な距離を空けるなど対策をして行っていただくようお願いします。
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