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田久朋寛

笑いで健康を促進する大道芸のプロ

田久朋寛(たきゅうともひろ) / セミナー講師

大道芸人たっきゅうさん

コラム

元の性格は変えられなくても、楽しいプレゼンの技術は磨けます【プレゼンに笑いをプラスするコツ総集編】

2019年6月19日 公開 / 2021年3月2日更新

テーマ:プレゼンに笑いをプラスするコツ

コラムカテゴリ:美容・健康

コラムキーワード: プレゼン 企画書


「プレゼンに笑いをプラスするコツ」シリーズは、本編42回、番外編5回をお届けしましたが、いったんこのシリーズを完結したいと思います。これまでご覧いただきありがとうございます。今回は総まとめ的な内容です。

元々明るい性格でないのは、大人数の前で話す際のハンデではないかも


人数の多い少ないにかかわらず、人前でお話をすることに苦手意識のある人は、自分は明るい性格ではないし、普段から気の利いた会話もできないから自分には向いていないと感じている方も多いかもしれません。

しかし、極論を言えば日常会話とプレゼンは別のものです。自分の元々の性格を変えることはできなくても、その技術は後から補うことが可能です。日本社会心理学会の会長を務めた浦教授も同じことをおっしゃっていて、第27回で紹介しました。

※第27回 流暢に話せなくてもプレゼンはできます
https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/column/5020186/


あまり多くの人の前で話すことが好きではなく、苦手意識はもしかしたらなくならないかもしれませんが、仮に好きになれなかったとしても、回を重ねれば上手になることはできると私も思います。

また、こんなことを言ったら恥をかく、批判されると気持ちが後ろ向きになってしまって、なかなか多くの人の前でプレゼンする勇気が持てない場合もあるかもしれません。しかし、プレゼンに挑む際には後ろ向きに考えがちな性格はむしろ長所であるかもしれません。人からどう思われるか気になるということは、裏を返せば、目の前の人がどう感じるか想像する力が備わっているということです。プレゼンを通じて自分の話に共感してもらうためには、目の前の参加者が一つ一つの場面でどのように感じるか思いを巡らすことが必要不可欠です。本番前に感じる恐れの気持ちを入念な準備に振り分けることで、むしろ人の心を大きく揺さぶる話ができる可能性すらあるのです。また、どんな話でも人の感じ方には幅がありますので、否定的な意見を持つ人もいます。ただ、それ以上に肯定的に感じる人もいることは、第36回で紹介しました。不安になったら、ぜひ第36回の記事の内容を思い出してみてください。

※第36回 プレゼンにも役立つ2:6:2の法則
https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/column/5024027/

笑いを増やす≠ウケを狙う、目立とうとする


笑い溢れるプレゼンと言うと、プロのお笑い芸人のように明るいキャラクター、軽妙な語り口でウケるトークが求められるとイメージするかもしれません。しかし、仕事としてプレゼンを行う場合、99%以上はウケることが目標ではないはずです。プレゼンの中に笑いを増やすためには、ウケを狙ったり自分が目立とうとするのではなく、参加する人がリラックスして話を聞き、自然と笑いが出てくるような場面を何か所か作ってみることを目標にしてみてください。リラックスして時々笑いながらお話を聞くことができれば、話への共感も高まります。

※第1回 笑いを増やすために「笑わせよう」と思わなくてよい
https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/column/5015601/

リラックスして自然と笑いが出てくるような話の構成については、第11回でも紹介しました。

※第11回 緊張が緩むと人は笑う
https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/column/5016636/

誰もが明石家さんまさんのようになれるわけでもないですし、目指す必要もありません。自然と笑いの出るようなリラックスして楽しい雰囲気をつくれれば、笑いのあるプレゼンとしては大成功です。

プロの芸人は、すべった回数も桁外れ


落語家や漫才し、あるいは大道芸人など、お客さんに笑いをもたらすプロの芸人は、巧みな話術でお客さんを魅了します。プロの芸人が笑いを生業としない人よりも卓越した技術を身につけることができるのは、圧倒的に場数が多いことが一番大きな理由だと私は思います。とにかく場数が多いので、コツが掴めるのです。場数が多ければ、当然すべる回数も増えます。大道芸のトップパフォーマーでさえ、人の少ない平日の観光地や初めての場所で大苦戦しているのを見かけます。しかし、うまく行かなかった時に、次の作戦を立てて1か月後には修正しています。どれだけすべり倒しても改善を繰り返していく、そのことを厭わない人がトップパフォーマーになっています。プレゼンも同じだと思います。元々話すのが上手な人、緊張しにくい人の方が苦労は少ないかもしれませんが、毎回振り返って改善を続けていけば技術を磨くことは可能です。効率の良い振り返りのメソッドは、第14回から第18回で紹介しましたので、ぜひご覧ください。

※第14回 プレゼンの振り返りには、PDCAよりA-PIEがオススメ
https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/column/5017185/

また、このシリーズでは、タブレットやパワーポイントなどの便利な使い方も紹介しました。

※番外編2 タブレット・スマホからプロジェクターに画面を出す方法
https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/column/5021345/

※第32回 ワードのある機能を使うと、パワーポイント作成時間を短縮できます
https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/column/5022934/

※第35回 パワーポイントをカンペの代わりにしてしまう方法
https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/column/5023657/

これからの時代はプレゼンの重要性が増していくことは間違いありません。また、健康指導、介護予防、ライフプラン作りなど、市民を対象とした真面目な講座も増えていくでしょう。その時に笑いのある楽しいプレゼンの技術はきっと役に立つはずです。まじめな話の中にちょっとした笑いを入れるのは技術であり、天性の才能が必要なわけではありません。プレゼンの機会が迫った時に、このコラムのシリーズを思い出していただければ幸いです。

このシリーズはいったん完結しますが、新しいトピックが出てきた場合には「プレゼンに笑いをプラスするコツ+α」として随時紹介します。

全く新しいシリーズへ移行する前に、これまでの仕事の実績を紹介するコラムと、すぐに話せるオチのあるちょっとした小噺のコラムを投稿しますので、引き続きご覧いただければと思います。

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