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コラム
広めの会場でクリアな音を出したい時【プレゼンに笑いをプラスするコツ番外編5】
2019年6月17日 公開 / 2020年3月6日更新
「プレゼンに笑いをプラスするコツ」の番外編として、公民館などにお勤めの方向けに、音響知識がなくても扱いやすく、少し広めの会場でも声がしっかり届く音響について少しだけ解説します。
※私は音響機器の専門家ではありませんので、文化ホールやライブ会場など、本格的な音響知識の必要が場合にはお役にたてない内容であることをご了承ください。
手持ちマイクが使えない時の簡易音響は主に3つ
私は講演活動の一環で公民館や福祉会館を訪問することが多く、自前の音響を使うこともあります。職員さんから、
「今日はマイクの音声がきれいに聞こえていたが、どのような音響を使っているのか」
という質問を受けることが増えてきました。公民館や福祉会館には手持ちマイクが使える設備が備わっていることが多いと思いますが、介護予防体操の実演や芸能ボランティアのサークル活動などで、両手を空けてピンマイクを使いたい場面もあると思います。また企業のプレゼンでも、製品を両手で持って説明するために、ピンマイクを使いたいということもあるでしょう。その時にどのような音響を選べばよいのか、音響の専門知識が全くなくても扱いやすいものを紹介します。
ピンマイク、あるいはヘッドセットマイク(頭にかけるタイプのマイク)は、主に2つの音響機器を用いる方法があります。
1.腰につけるマイクスピーカーを用いる
2.パワードスピーカーとピンマイク送受信機を用いる
2.は、更に2つに分けることができます。
2a.ワイヤレスマイク受信機内蔵型パワードスピーカーを用いる(ワイヤレスアンプ)
2b.パワードスピーカーとピンマイク送受信機を別々に購入し、ラインで接続する
「パワードスピーカー」は、ほとんどの方にはなじみのない用語だと思いますので、後ほど改めて説明します。3つの方法のメリット・デメリットを簡単に紹介します。
腰につけるマイクスピーカーのメリット・デメリット
ピンマイクと言えば、腰につけるマイクスピーカーをイメージする方が多いかもしれません。このタイプのマイクのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
・電源がなくても使用できる
・操作が比較的簡単
デメリット
・出力が小さい(大人数を対象に話すには不向き)
電池で駆動するタイプのものがほとんどなので、電源のない場所でも使えるのがメリットですが、一方で電池だと出力も小さくなりますので、大人数を対象に話すのには向いていません。ですので、たとえば屋外のステージで南京玉すだれなどの芸能の披露をするといった用途には不向きです。駅や工事現場で交通誘導するときなど、比較的近くで少人数に声を届けるのに向いた機器です。
そもそもパワードスピーカーとは
ワイヤレスマイク受信機内蔵型パワードスピーカー(ワイヤレスアンプ)のメリット・デメリットを紹介する前に「パワードスピーカー」について簡単に説明します。
カセットデッキやiPodなどの音楽プレイヤーから出る信号は非常に小さいため、スピーカーに音を出すために、アンプという機器を用いて信号を増幅させる必要があります。
音楽プレイヤー→アンプ→スピーカー
という流れです。スピーカーの中には、アンプが内蔵されているものがあります。このタイプのスピーカーのことをパワードスピーカーと言います。コンセントから電源を取ったら直接音が出るタイプのスピーカーがパワードスピーカーだと思ってもらえれば、ほぼ間違いないです。お祭りなどの大きなステージではない駅前で行われている路上ライブや大道芸は、ほとんどの場合パワードスピーカーを使っています。アンプとスピーカーが一体になっているため、音響に対する知識がなくても扱いやすく、プレゼンにも重宝します。
ワイヤレスマイク受信機内蔵型パワードスピーカーのメリット・デメリット
パワードスピーカーについて知ってもらったところで、ワイヤレスマイク受信機内蔵型パワードスピーカー(ワイヤレスアンプ)のメリット・デメリットを紹介します。ピンマイクは電波を利用していますので、マイクだけでなく電波を受信する受信機が必要です。ワイヤレスアンプと呼ばれるパワードスピーカーは、アンプだけでなくワイヤレスマイクの受信機もセットになっていますので、付属・もしくは別売りのピンマイクをセットにして使用するのが比較的簡単です。
メリット
・面倒な接続がいらないので扱いやすい
・電池駆動のものは屋外でも使用できる
デメリット
・すべてが一体なので、比較的高価である
・出力の弱いものが多く、出力の大きなものは高価である
ワイヤレスアンプは面倒な配線の必要ないのが大きなメリットですが、後ほど紹介する、パワードスピーカーとピンマイク送受信機を別々に購入する場合に比べ、値段が高くなることが多いです。もし十分な予算がある場合は、ワイヤレスアンプを第一候補にするとよいと私は思います。
ワイヤレスのハンドマイクがすでにある場合は費用が少なくて済むかも
多くの公共施設で、ワイヤレスアンプが備えつけられていることが多いです。もし、ワイヤレスアンプとワイヤレスのハンドマイク(手持ちのマイク)がすでにある場合、ピンマイクが新たに必要になった場合、新しい音響システムを購入しなくても済むかもしれません。ハンドマイクと同じ周波数の電波を利用したピンマイクがほとんどのメーカーで製造されています。ワイヤレスアンプのメーカーに問い合わせて、そのワイヤレスアンプで使えるピンマイクを別途購入すれば、新たな音響機器をすべて購入しなくても済み、費用を抑えることができます。もし迷った場合は、一度メーカーに問い合わせてみてください。
パワードアンプとピンマイク送受信機を別々に購入するメリット・デメリット
最後に、パワードアンプとピンマイクの送受信機を別々に購入し、ケーブルを用いて接続する方法のメリット・デメリットを紹介します。
メリット
・製品の選び方次第で、高性能なカスタマイズが可能である
・一般的なワイヤレスアンプより安価に抑えられる場合がある
デメリット
・機器を接続するための知識が必要
・機器を選ぶのに迷う
ワイヤレスアンプには受信機が内蔵されていますが、ピンマイクの送受信機とパワードスピーカーを別々に購入し、ケーブルで接続する方法もあります。写真は私が実際に使っているものです。最近では小型で出力の高いパワードスピーカーも安価で購入することができますので、機器の組み合わせによっては安価でよい性能を実現することができます。写真のパワードスピーカーはかなり小さいですが、屋内ならば100人くらいの規模の講演会でも十分に活躍してくれます。デメリットは機器の接続が面倒なことと、製品を選ぶために多少の知識が必要なことです。限られた予算の中で比較的高性能なものを求める場合は、パワードスピーカーとピンマイク送受信機を別々に購入することを検討してもよいと思います。
パワードスピーカーの性能の指標はワット数
パワードスピーカーにも色々あって、どれが性能がいいものか初めてだとわかりません。性能を判断するために、チェックするポイントを無理やり1か所に絞るとしたら、出力ワット(W)数を見るようにしてください。ワット数が大きければ大きな音が出せます。
以下のサイトには、スピーチの場合、観客1人につき1ワットが目安と書いてあります。100人規模の広めの会場では100ワット以上のパワードスピーカーがあれば安心です。
https://www.soundhouse.co.jp/howto/pa/speaker-amp-select/?gclid=Cj0KCQjw9JzoBRDjARIsAGcdIDWwukFfmSiizeQW11JV6qXgcTMleCoWzy2G5o8u-PBRhDpprarsixwaAsjPEALw_wcB
困ったら楽器店に聞いてみよう
出力数以外にも、マイクの周波数など、音響のスペシャリストでないとよくわからないこともたくさんあると思います。もし困ったことがあったら、最寄りの楽器店で聞いてみるのが一番です。楽器店では路上ライブをする人のためにマイクやパワードスピーカーも多数取り扱っていますので、「〇〇の用途でパワードスピーカーを使いたい」と相談してみてください。おすすめの製品を紹介してくれるはずです。
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