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相続が発生したあと、期限のある手続きを整理する

拾井央雄

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テーマ:個人の悩み

相続が起きると、「何か急がなければならないのでは」と不安になる方が少なくありません。
ただ、相続の手続きには期限のあるものと、そうでないものが混在しています。

相続で「全部が急ぎ」というわけではない

相続が始まると、
「期限に遅れたら大変なことになるのでは」
「今すぐ決めないと不利になるのでは」
といった不安が先に立ちやすくなります。
その結果、
 ・ 情報を十分に整理しないまま手続きを進めてしまう
 ・ 本来は急がなくていい判断まで、拙速に結論を出してしまう
というケースも少なくありません。
ここでの目的は、焦らないことではなく、
「期限があるもの」と「そうでないもの」を分けて考えることです。

期限がある主な手続き

相続に関連する手続きの中には、法律上の期限が定められているものがあります。
 ・ 相続放棄・限定承認(原則として相続開始を知った日から3か月以内)
 ・ 準確定申告(原則として4か月以内)
 ・ 相続税の申告・納付(原則として10か月以内)
ここでは詳細には踏み込みませんが、
期限の起算点や例外がある場合もあるため、具体的には専門家への確認が必要になります。
大切なのは、
「期限がある手続きが存在する」ことを把握する段階と、
「どう判断するか」を分けて考えることです。

すぐに決めなくてもよい判断や手続き

一方で、相続には期限が明確に定められていない事項も多く含まれます。
たとえば、
 ・ 遺産分割をどのような内容にするか
 ・ 不動産を保有するのか、売却するのか
 ・ 相続人同士で最終的にどのように合意するか
これらは、時間をかけて話し合うことが想定されている事項です。
ただし、
期限がない=放置してよい、という意味ではありません。
急がなくていいというだけで、考える必要がないわけではない点は押さえておきたいところです。

大切なのは「判断」と「確認」を分けること

期限が設けられている場面の多くは、
実は「結論を出すこと」そのものよりも、
「確認すること」「選択すること」が求められているケースです。
 ・ 放棄するかどうかを検討する
 ・ 申告が必要かどうかを確認する
 ・ 対象になる財産があるかを把握する
必ずしも、その場ですべての結論を出す必要はありません。
「期限がある=すぐ決断しなければならない」と考えなくても大丈夫なケースは多くあります。

不安なときは「今、確認すべきか」を基準にする

相続が発生した直後は、
 ・ 今すぐやること
 ・ 今すぐ決めること
が混同されがちです。
まずは、
 ・ 期限のある手続きがあるかどうかを確認する
 ・ どこまでが「確認」で、どこからが「判断」なのかを分ける
この整理だけでも、気持ちはかなり落ち着きます。
判断の前に整理したい場合は、「相続が発生したときに、これからを考える前に整理したいこと」も参考にしてください。

相続では、すべてを急ぐ必要はありません。
期限のあるものだけを先に整理できれば、その後の判断は落ち着いて進められます。

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拾井央雄
専門家

拾井央雄(弁護士)

京都北山特許法律事務所

事業者の法務でも、個人の問題でも、まだ結論を決めていない段階の悩みを、法的に整理し、何が問題になり得るのかを一緒に考えることを大切にしています。

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