次の世代に迷惑をかけるな! 国家も終活・老い支度の視点を取り入れてみてはいかがですか?
日増しに暖かくなってきました。今年は、桜の開花が予想以上に早くなってしまい、入学式の頃には葉桜となってしまうのかもしれませんが、たとえ新生活のスタートが満開の桜の下でなかったとしても、自分に自信を持ち勇気を持って踏み出して欲しいと願うばかりです。
月並みな言葉ですが春は別れの季節であり、学生の皆さんは卒業シーズン、そしてお勤めの皆さんも人事異動の時季であり、あちこちでお別れの光景を目にすることが多くなることでしょう。
そして、この季節にお別れの機会が多いのは実は人間関係だけではなく、列車とのお別れが多いということを昨年のちょうどこの時期にコラムで書かせていただきましたが、今年は列車とのお別れもさることながら、長く親しまれた『駅』とのお別れもあることをお話したいと思います。
この春、東急東横線の渋谷駅は、東京メトロとの相互直通運転に伴い、地上から地下へ移ることになりました。また、小田急線の下北沢駅も複々線化事業に伴って、地下へ移ります。どちらの街もこれから数年間をかけて再開発が進められるということですから、いつかはすっかりと変わってしまい、かすかに人々の記憶の中だけで生き続けていく運命にあります。
私は、学生時代を東京の世田谷区で過ごしましたが、下宿ではなく神奈川の平塚から2時間かけて通い続けました。渋谷駅も下北沢駅もどちらもよく利用したことがいい思い出となっています。
あれから20年の年月が流れましたが、どちらの駅もきっと多くの人々の行き交いをそっと見つめ続けてきたことでしょう。多くの人々の喜びや悲しみ、心の迷いや苦悩を何も言わずにそっと支え続けてきたに違いありません。ある人にとっては人生の乗換駅、またある人にとっては人生の始発駅・終着駅として、役割を果たしてきたことでしょう。
私も、20年前に大学を卒業する時には、まさか20年後に相続・遺言の法律専門職として独立開業しているとは予想だにしていませんでしたが、今では生まれ育ったこの平塚で独立して本当に良かったと思っています。
私は、出会った人から『多少不満は残るけれども、あの人の助言なら受け入れてみようか』と思ってもらえるような安心感と信頼感を与えることができる人間力をもっともっと磨いていきたい。人々の人生にそっと寄り添いながら、相続トラブルを未然に防ぐことができる『争わないための遺言書』を愚直にご提案し続けていくことで、喜びと感動と満足感をご提供したいと考えています。ひとりでも多くの方から『あのときあの人に出会えてよかった』と思ってもらえるような、人々の人生の転機となる駅のような存在となれるように相続まちなかステーションを守り続けていきます。