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加藤俊光

おひとりさま・おふたりさまの様々な悩みに寄り添う行政書士

加藤俊光(かとうとしみつ) / 行政書士

相続まちなかステーション/加藤法務行政書士事務所

コラム

あのとき任意後見契約を締結しておいてよかった|身寄りのない独居高齢者を支える 平塚共済病院にて

2022年7月19日 公開 / 2022年7月28日更新

テーマ:おひとりさま(単身者)の支援実例

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 任意後見成年後見 手続き家族信託 行政書士

「まさか、急にこんなことになるとは思ってもいませんでしたが、あのとき先生と出会えて、任意後見契約を結んでおいて本当に良かった。」

これは、先日、平塚共済病院から七沢リハビリテーション病院に転院する介護タクシーの中で、日常生活支援として関与している80歳代前半の女性からかけていただいた嬉しい言葉です。



任意後見 死後事務|平塚 まちなかステーション



この女性との出会いは3年ほど前でした。おひとり暮らしが少しずつ不安に感じていたあなたをずっと気にかけていた平塚市高齢者よろず相談センター(平塚市では地域包括支援センターのことをこう呼びます)の担当者が、以前からつながりのあった私に引き合わせてくださったことがきっかけです。生涯独身を貫いてこられた芯の強さを胸に秘めつつもとても優しい笑顔が印象的だったこと、今でもよく覚えています。

3年前の秋から、月に一度訪問してお身体の状態に変わりがないか確認をしつつ、人生の残り時間をどう過ごしていくか、あれこれ想いを巡らせながら少しずつ意思決定を積み重ねてきました(人生会議)。

先月の終わりのこと、朝方お目覚めの時に少しふらついてしまったのでしょうか、自宅で転倒してしまい救急車で搬送されたとご連絡をいただいて、私もすぐに病院に赴きました。

ドクターの説明では股関節骨折と診断されましたが、年齢的なことを考慮すれば無理に手術をせずリハビリで回復し自宅へ帰ることを目指したほうがよいのではないかとの結論に至りました。

つい先日までお元気だったのですが、骨折して歩行もままならない高齢者がご自分で様々な事務手続きを行うのは到底無理です。またご兄弟がいらっしゃるとはいえ、高齢でしかも遠方にお住まいではこのような突発事態に頼ることはやはり難しいのが現実でしょう。

あのとき、日常生活委任事務・任意後見契約を締結しておいたおかげで、退院調整や入院費の精算、介護タクシーの手配、転院先病院まで同行し入院契約や身元引受書への署名、リハビリ計画の見通しの説明と入院までスムーズに対応することができたのは、ご本人にとってもとても幸運なことだったと安堵しています。平塚共済病院のソーシャルワーカーさんをはじめ医療・福祉の専門職の皆様には大変お世話になりました。お礼申し上げます。



おひとりさまの支援 平塚|まちなかステーション



何も心配することなどありません。とにかく今はリハビリに専念し、一日も早くご自宅に帰れるようになってください。

居宅ケアマネージャーとしっかり連携をとりながら、あなたが無事お帰りになる日に向けてしっかり準備しておきます。どうか、安心して療養生活をお送りください。

この記事を書いたプロ

加藤俊光

おひとりさま・おふたりさまの様々な悩みに寄り添う行政書士

加藤俊光(相続まちなかステーション/加藤法務行政書士事務所)

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