高齢者を支える法律専門職として、『在宅ケアフェスタ IN ひらつか』に出展いたしました
いわゆる『2030年問題』というのをご存知ですか
ある調査によれば、2030年には単身世帯が全体のおよそ4割に達すると予測されています。
その時、私たちの周りではどのようなことが起こるのかについて、一緒に考えてみましょう。
ひとりで人生のエンディングを迎えることが珍しくなくなる?
単身世帯の方といっても、配偶者に先立たれた方や生涯一度も結婚をしなかったもののご兄弟がいらっしゃる方など様々です。本当に天涯孤独で、この世に親兄弟も親類縁者もひとりもいないという方はあまりいらっしゃらないかもしれません。
ただし、人が亡くなれば必ず様々な事務処理が発生します。
まず、真っ先に思い浮かぶのは葬儀や埋葬がありますが、それ以外にも年金の停止手続や医療・介護サービスなどの利用停止と精算手続、電気・ガス・水道などの公共料金の清算手続、さらに賃貸住宅にお住まいであれば賃料や敷金の清算と明け渡し手続があります。
同居のご家族がいらっしゃる方であれば、それほどご心配する必要はないかもしれませんが、特に単身世帯の方はご自身でお考えになっておく必要があります。
たとえ、ご兄弟がいらっしゃったとしても、ご本人が高齢になるのと同時にご兄弟の方々も高齢になっていきます。80歳を過ぎて、あるいは90歳近くなったときに、ご兄弟の葬儀や死後の事務が出来るでしょうか。出来ないとした場合に、あなたの甥や姪はやってくれると自信をもって言えますか。
かけがえのない人生の締めくくりだからこそ、 後を濁さず美しくしませんか
公営住宅などにおいて、ひとり暮らしの方が亡くなった後で、遺品の引き渡しや部屋の明け渡しがなかなか進まない事例が急増しているようです。特に、亡くなった方の戸籍をたどって相続人に連絡をしたところ拒否されてしまうケースや、戸籍を基に相続人を調査をしたものの行方不明になっていて連絡がつかないケースが見られます。
この世に生きた方は、みなそれぞれがかけがえのない人生を送られたはずです。やがて必ずやってくるこの世を旅立つその日に、あとを濁さずきれいに発つためにも、元気なうちから自分自身の人生の棚卸しをするとともに、あなたの旅立ちを見送りあなたの亡き後に残された事務処理をしてくれる人を誰に託すか、考えてみましょう。
誰に頼めばいいのか分からない、という方はもちろん誰も頼める人がいないという方、私でよければお引き受けいたします。
また、地域の住民に対して啓蒙・啓発をお考えの自治体の職員の方、高齢者の支援に特化した法律専門職が可能な限りのご協力をさせていただく所存です。
そのうち考えなければと思っているなら、今日から私と一緒に人生の終い支度を始めましょう。