自分たちで解決できないのなら、もはや公平な第三者に委ねるしかないのではありませんか?
相続は常に誤解や思い込みの危険がある・・・
どんなに仲の良い家族や兄弟でも、残念ながら誤解や思い込みが生じることがありますが、その究極の場面のひとつが『相続が発生したとき』であると断言できます。
親として細心の注意を払って公平に育てた子供たちも、人生の折り返し地点である40代の半ばから50代を迎えるころには対外的にも金銭的にもかなりの差がついてしまっていることでしょう。そんなときに、まとまった財産を手にする機会が相続の場面なのです。長引く不況の中で懸命に生きる子供たちがあらためて自分の人生を見つめなおしたときに、あなたの相続人である子供たちは本当に冷静な気持ちで円満に相続の話し合いができると自信をもって言えますか?
誤解や思い込みがエスカレートしてしまうと
三人兄弟の長男というだけで、親からは子供のころからいつも一番可愛がられていた。そのうえ、相続でも一番得をするとはどういうことか・・・・。俺は絶対に許せない・・・・。
そんな誤解や思い込みが、いつしか復讐という名の下で実の兄を殺害してしまうというテレビドラマを観ました(『遺品整理人 谷崎藍子 Ⅲ』~48年目の証人~ より)。
母が亡くなった後で、長いこと空き家になっていた家から兄弟三人の名前が書かれた埃まみれのブリキの箱が発見されて、それぞれの思い出の品とともに同じ鯉のぼりが3本入っていました。そして、長男の名前が書かれた箱の中から母親の自筆による遺言書が発見されたのでした。その遺言書には、『庭先に泳ぎ続ける3本の鯉のぼりのように、いつまでも兄弟仲良く生きていってほしい』と書かれていました。まさに、偽りのない心の底から湧き出た親の気持ちでした。
しかし、残念なことに三男が母親のこの気持ちを知ったのは、兄を殺害して逮捕される、まさにその時だったのでした。
もしも、三男の不満が復讐に変わる前に、そして実の兄を殺害する前にでも、この遺言書とともに母親の想いが三男に届いていたら・・・・・。テレビドラマの中の話とはいえ、何とも皮肉な結末に言葉がありませんでした。
せっかく書いた遺言書 あなたがこの世を去った後にどうなる?
終活ブームの中、遺言書を書かれる方が増えています。そんな今だからこそ、遺言書を書かれた方にひとつだけ確認していただきたいことがあります。
それは、『せっかく書いたあなたのその遺言書は、あなたがこの世を去った後にきちんと家族に届くと自信をもって言えますか?』ということです。
なぜなら、せっかく書いた遺言書も、保管の仕方次第によっては速やかに円満に相続手続きをするどころか、相続トラブルを引き起こすばかりか、最悪の場合取り返しのつかない事態を招くことさえあるからです。
私は、強く訴えたい。
遺言書を、タンスの中や金庫の中にしまってあるという方は、いますぐお止めください!
あなたがこの世を去った後で、せっかく書いた遺言書がどこかに紛れ込んでしまったりしないようにするとともに、相続人同士でつまらない不満や不信感が生じることのないようにするためにも、公平かつ客観的な立場の第三者に預けておくことを強くお勧めします。
相続まちなかステーションは、『想いを伝える遺言書』のご提案をさせていただいている以上、代表加藤俊光が必ず作成に関与させていただくとともに、あなたがこの世を去るその日まで責任をもってお預かりさせていただいております。