学校の国語はできるのに入試国語が苦手? その原因と対策を解説

篠田啓彦

篠田啓彦

テーマ:ちょっとした国語力アップのコツ


みなさん、こんにちは。

国語専門オンライン学習塾 啓理学舎の篠田です。

今回は、保護者の方からご相談いただくことも多い、

「学校の国語のテストでは点数が取れるのに、模試や入試になると点数が伸びないのはなぜ?」

という疑問についてお話しします。

実は、学校の国語のテストと入試国語では、求められる力や問題への取り組み方に違いがあります。

その違いを理解することが、国語の成績を伸ばすための第一歩です。


1.中学校の国語と高校入試国語の違い


定期テストでは点数が取れるのに、模試では点数が取れない?

中学校の定期テストでは比較的よい点数を取っているのに、模試になると、なかなか点数が伸びない。

このようなお子さんは、決して珍しくありません。

その理由の一つは、定期テストと高校入試では、出題される文章や問題への対応の仕方が異なることにあります。

中学校の定期テストでは、授業で学んだ教科書の文章を中心に出題されることが一般的です。

そのため、授業内容をしっかり復習し、重要な表現や先生の解説、問題の解き方などを理解して覚えておけば、得点につながりやすくなります。

もちろん、定期テストでも文章を読み取る力は必要です。

しかし、すでに学習した文章であれば、内容や重要なポイントを思い出しながら問題を解くことができます。

一方、高校入試や模試では、初めて読む文章が出題されることが多くなります。

文章の内容を知らない状態から、筆者の主張や登場人物の心情、文章の構成などを読み取り、設問に答えなければなりません。

そこで必要になるのが、初めて読む文章でも、根拠をもとに内容を正確に読み取る力です。

啓理学舎では、この力を「論理的思考力(発展的国語力)」と考えています。

定期テストの点数がよいからといって、必ずしも入試に必要な読解力が十分に身についているとは限りません。

反対に、定期テストで間違えた経験も、その原因を分析して学び直せば、読解力を伸ばす機会になります。

大切なのは、テストの点数だけで判断せず、

どのように文章を読み、どのように答えを導き出しているかを確認すること

です。


2.高校入試国語の対策は、学校の授業から始められる!


では、高校入試の国語で得点できるようになるには、どうすればよいのでしょうか。

もちろん、問題集や過去問を使って練習することも大切です。

しかし、せっかく学校で国語の授業を受けているのですから、その時間を入試対策にも生かしたいものです。

答えを覚えるだけでなく、「なぜその答えになるのか」を考える

国語の授業では、先生が文章について質問したり、設問の答えを解説したりする場面があります。

例えば、先生が次のように説明したとします。

「本文のここに、このように書かれているから、答えはこうなります」

あるいは、

「主人公がこのような行動を取っていることから、この場面では、このような気持ちだったと考えられます」

このような解説を聞いたとき、みなさんは何を意識していますか。

正解だけをノートに書き写して終わりにしていないでしょうか。

入試国語の力を伸ばすために重要なのは、答えそのものを覚えることではありません。

「本文のどこを根拠にして、どのように考えれば、その答えにたどり着けるのか」を理解することです。

例えば、登場人物の気持ちを問う問題であれば、何となく自分の感覚で答えるのではなく、会話や行動、情景描写など、本文の具体的な表現を根拠にして考えます。

説明的文章であれば、筆者の主張と具体例の関係や、接続語の働きなどに注目します。

こうした読み方を日頃の授業から意識していけば、初めて読む文章にも対応しやすくなります。

学校の授業を、単に定期テストの点数を取るための時間にするのではなく、読解力を鍛える時間として活用していきましょう。


テスト直しも、読解力を伸ばす大切な機会

定期テストが終わったあと、間違えた問題を解き直すことも大切です。

その際には、次の二つを意識してみてください。


⑴ なぜ間違えたのか。

本文を正しく読めていなかったのか、設問の意味を取り違えたのか、答えの根拠を見つけられなかったのか。

⑵ なぜ正解はその答えになるのか。

本文のどの表現が根拠になり、どのような考え方で正解にたどり着くのか。




間違えた問題を、正解を書き写すだけで終わらせてはいけません。

間違いの原因を分析し、正しい考え方を理解することが大切なのです。

この習慣を身につけることで、同じような問題で間違えることが減り、模試や入試にも応用できる力が育っていきます。


3.小学校の国語と中学入試国語の違い




ここまでは、中学校の国語と高校入試国語についてお話ししました。

それでは、小学校の国語と中学入試国語では、どのような違いがあるのでしょうか。

小学校の国語のテストでは、よい点数を取っているのに、中学受験塾の模試では思うように得点できない。

このようなお子さんにも、出題される文章や問題の難易度、求められる読解力などが関係している場合があります。


「自分はどう思うか」だけでは、入試問題に答えられない

小学校の国語の授業では、文章を読んで感じたことや考えたことを発表し、友達と意見を交換する活動が行われます。

こうした活動には、自分の考えを言葉にする力や、ほかの人の考えを理解する力を育てるという大切な役割があります。

一方、中学入試の読解問題では、自分がどう感じたかを述べるだけでは、正解にならないことがほとんどです。

例えば、物語文で主人公の気持ちを問われたとしましょう。

「自分だったら、きっと悲しいと思う」

この答えは、自分の感想としては自然かもしれません。

しかし、入試問題で求められているのは、自分自身の気持ちではなく、

本文に描かれた主人公の言動や状況を根拠として、その人物の気持ちを読み取ること

です。

また、

説明的文章では、筆者が何を主張し、どのような理由でその主張を支えているのかを読み取る必要があります。

自分の考えを持つことと、文章に書かれている内容を正確に読み取ることは、別の力なのです。

中学入試では、本文の表現を根拠にして、設問が求めている内容を客観的に説明する力が求められます。


入試国語では、本文を根拠に答えを組み立てる


中学入試の国語では、難関校を中心に、文章の内容を深く読み取り、複数の情報を関連づけて考える問題も出題されます。

そのような問題では、単に文章を読んで内容を理解するだけでは十分ではありません。

文章の中にある言葉や表現の関係を整理し、設問の条件に合わせて答えを組み立てる必要があります。

例えば、記述問題であれば、次のような手順で考えることが大切です。

⑴ 設問が何を尋ねているのかを正確に把握する。
⑵ 答えの根拠となる本文の表現を探す。
⑶ 根拠となる情報同士の関係を整理する。
⑷ 設問に合う形で、必要な内容を過不足なくまとめる。

こうした読み方や考え方を身につけることが、中学入試国語の得点力につながります。


4.中学入試国語の対策に必要なのは「論理的思考力」


では、中学入試国語で得点できるようになるには、どのような力を身につければよいのでしょうか。

啓理学舎が重視しているのは、『論理的思考力(発展的国語力)』
です。

論理的思考力とは、一見するとバラバラに見える言葉や情報、考え方の間に関係性を見つけ、それらを整理して理解する力です。

もう少し簡単に言えば、複雑で難しい内容を、関係性に注目しながら整理し、わかりやすく理解する力です。

国語の読解問題では、文章に書かれている情報を一つひとつ理解するだけでなく、それらがどのようにつながっているのかを考えなければなりません。

例えば、

・接続語に注目して、文章の論理展開を読み取る。
・具体例と筆者の主張の関係を整理する。
・登場人物の言動と心情のつながりを考える。
・本文の複数の情報を関連づけて、記述問題の答えを組み立てる。

これらは、いずれも論理的思考力を使う読み方です。

そして、この力は、国語の入試問題を解くためだけのものではありません。

文章を正確に理解し、自分の考えを整理して表現する力は、ほかの教科の学習にも役立ちます。

だからこそ、

国語の勉強では、問題の答えを覚えることだけでなく、文章の読み方や考え方そのものを身につけることが重要

なのです。


5.国語の点数を伸ばしたい小学生・中学生のみなさんへ




学校の国語のテストでは点数が取れるのに、模試や入試では思うように得点できない。

そのような場合は、問題演習の量を増やすだけでなく、文章の読み方や答えの導き方を見直してみましょう。

大切なのは、正解したかどうかだけではありません。

「本文のどこを根拠にしたのか」
「なぜ、その答えになるのか」
「ほかの選択肢は、なぜ正解ではないのか」

こうしたことを自分で説明できるようになることが、読解力を伸ばすうえで重要です。

国語は、ただ多くの文章を読んだり、たくさんの問題を解いたりするだけで、必ずしも成績が伸びる教科ではありません。

正しい読み方と考え方を身につけ、繰り返し実践することが大切です。


啓理学舎では、論理的思考力を重視した国語指導を行っています

国語専門オンライン学習塾 啓理学舎では、文章の表面的な内容を理解するだけでなく、本文の根拠をもとに論理的に考え、答えを導き出す力を重視しています。

「国語の勉強をしているのに、模試の点数が伸びない」
「文章は読めているはずなのに、問題に正しく答えられない」
「中学受験・高校受験に向けて、国語の読解力を伸ばしたい」

このようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度、お子さんの文章の読み方や問題への取り組み方を見直してみてください。

国語の力を伸ばすための第一歩は、答えを覚えることではなく、

答えにたどり着くまでの考え方を身につけること

なのです。


関連コラム


論理的思考力について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。


『【小中学生の保護者必見】なぜ今「論理的思考力」が大切なのか?入試・将来に役立つ本当の理由』↓
https://mbp-japan.com/kanagawa/pega-yk6/column/5114836/

『国語の成績は「公式」で伸びる!入試を突破する「発展的国語力(論理的思考力)」とは?』↓
https://mbp-japan.com/kanagawa/pega-yk6/column/5114834/

『「論理的思考力」を身につけるためには?』↓
https://mbp-japan.com/kanagawa/pega-yk6/column/5114843/


国語の読解力を伸ばしたい小学生・中学生のみなさん、そしてお子さんの国語の成績にお悩みの保護者の方にとって、本コラムが参考になれば幸いです。

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篠田啓彦
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篠田啓彦(塾講師)

国語専門オンライン学習塾 啓理学舎

保護者の方に家族関係改善等を助言させていただくとともに、国語が苦手なお子さまでも特別な学習方法で真の「基礎学力」「国語力」が身につき、さらに各教科の成績向上、中学・高校合格へ導いている。

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