「ピアノのレッスン中にふざける子」への対応、悩んでいませんか? “グレーゾーン”の子が変わる、声かけと言葉の工夫
「型にはめない、自由度の高いレッスンをしているのですが、保護者の方にどう理解してもらえばよいでしょうか」。
こうした相談をよく聞きます。
子どもに合わせて進めているつもりが、「何をしているかわからない」「放任では」と受け取られてしまう。
レッスンの中身は自信があるのに、伝え方・見せ方でつまずいている。
実は、問題の中心はレッスンの内容ではなく、その「意図」をどう言語化するかです。
1. 自由なレッスン=放任ではない
型にはめないレッスンは、何もしていないわけではありません。
むしろ、何をいつ・どの子に・どの程度渡すかを、その都度判断している。
その判断の積み重ねが「自由に見える」だけです。
放任は、判断を手放している状態。
意図ある自由は、判断を手元に置いたまま、形を柔軟に変えている状態。
この違いを、先生自身が言葉にできると、保護者にも伝わりやすくなります。
2. 「何を育てているか」を言葉にすると、伝わる
保護者が知りたいのは、多くの場合「今、何が起きているか」「この先、どうなるか」です。
だから、育てているものを言語化することが大切になります。
「今月は、自分で選ぶ経験を増やしています」「この子には、まず音と仲良くなる時間を取っています」。
そうした一言があるだけで、「何もしていない」という誤解は減ります。
目に見えにくい成長こそ、言葉で補う。
その設計があると、自由なレッスンが「意図ある自由」として伝わります。
3. 意図ある自由として、説明する
「自由なレッスン」ではなく、「意図ある自由」としてどう説明するか
——ここに焦点を当てると、やることははっきりします。
何を大切にしているか。今、この子に何を渡しているか。
どこまで見守り、どこで手を添えているか。
それを、保護者が「なるほど」と受け取れる言葉で、定期的に渡す。
型にはめないことの価値は、その意図が伝わって初めて、共有できます。
まとめ
型にはめないレッスンを放任と勘違いされがちなのは、意図が外から見えていないからです。
何を育てているかを言葉にし、「意図ある自由」として説明する。
その視点を持つ先生が増えれば、保護者とよりよい関係を築きやすくなると思います。



