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三上緑

独自のメソッドでピアノ講師を支える音楽教育家

三上緑(みかみみどり) / 音楽教育家

一般社団法人カラフルエデュ協会

コラム

ピアノの 練習をしない生徒の気になる 進度

2023年2月5日 公開 / 2023年2月6日更新

テーマ:個性に合わせた指導で弾ける子に育てる

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

ピアノの先生のお悩みの上位に必ず入るのが、「お家の練習をあまりしない生徒さんの対応」です。
さまざまな工夫をなさっているのではないでしょうか?
私はかなり前から、ほとんどの生徒さんに「宿題」を出してはいません。厳密には、次これを
弾いてみようね、と言うお話はしますが、「お家で練習をしてきてね」とは
言っていないと言う事です。

気になるのは、それで上達するのかと言うことですね!
結論からお伝えしますと、上達しています。そのことについて書きます。


ピアノの演奏をするには練習無しはありえない


ピアノは、頭で理解していても繰り返し練習をしなくては弾けません。
特に、習い始めの方にとっては、始めてだらけでしょう。
5本の指がバラバラに動かせないし、左右の別々の事をするなんてすぐにできません。
ですから、簡単で、単純な事から繰り返し動かしていくうちに
出来るようにしてゆく。これが練習です。


しかし、教室の生徒さん。練習をする子、しない子さまざまです。
やはり、練習を繰り返してくれるお子さんは、ぐんぐん伸びていきます。
お家の楽器を全く触らないお子さんは、レッスンに来ても思い出す事から
スタートすることになります。ですから、練習は絶対必要なのです。


練習を「なぜしているか」が実は問題



あるレベルまで、ぐんぐん成長した生徒さんが突然辞めると言うことがあります。
指導者としては、本当に残念なことです。
なぜこの様なことが起こるのでしょう。

それは、自分は練習をなぜしているのか。お子さん自身が「成長したい」と言う
目的意識から動いていると良いのですが、そうでは無い時困ったことになるのです。

先生やお母さんから「やりなさい」と言われているからしている。
しないとペナルティがあるからしている。

こういった事から動かされている場合、お子さんの意思がはっきりとして来た頃
「辞めたい」と言う結論に至ってしまうのです。




練習の動機付け



お家では、しなければいけない事が沢山あるでしょうし、楽しく遊びたくなるものが
あるので、「努力して頑張る事」と認識している練習になかなか気分が向かないでしょう。
ですからそこで、練習するきっかけとして、ご褒美シールや賞賛の言葉があると
良いと思います。


しかし、本当は「熱烈に練習したくなる状態」にする事が
私たち指導者の腕の見せ所なのです。

大部分のお子さんは、大好きな遊びは「もう辞めなさい」と言っても
なかなか辞められないでしょう。我が家の子どもも大好きな折り紙をしていたり、
トランプ技を熱心の練習をしていた時は、おやつもご飯も食べず黙々とやっていました。




こんな集中力をピアノに向ける事で、勝手に弾けるようになるのです。

「ピアノの技を攻略したい」このマインドに仕向ける事なのです!


やってみたいと思わせるには、まずできそうだ!と感じてもらう事から
始めます。「きっと、無理」こう思っていると、聞こうとしませんし
自分がやってみると言うマインドにはなりません。どこか逃げ腰なのです。


しかし、ほんの1フレーズをまるっと暗記できる位に提示すると、横でやり始めたり
します。しかしうまく出来ないわけです。そのまま、そっと見守ると、どうにか
しようと必死に弾き出します。これが繰り返し練習の始りです。


やり遂げた経験が少ない子は、この力が弱い


これまでの経験で、すぐ断念してしまう子がいます。これは残念ながらやり遂げた
経験が少ないお子さんなのでは無いかと思います。そんな時は、本当にスモール
ステップできっと出来ると応援しながら伴走する事が大切です。

ピアノで小さな成功体験が沢山出来たら、少し位の難問にも立ち向かう力が
湧いてくるでしょう。この力は子どもの人生においてかけがえの無いものになります。

ですから、「無理!」が口癖の子には特に丁寧に寄り添っていきましょう。


発達障がいを疑うお子さんは特に自己評価が低い



やってみなければ始まらない。なのに、なぜチャレンジしないのか?
本当に、困ってしまうタイプの生徒さんだと思います。

器用にうまく出来ないお子さんは、チャレンジしない事で自分を守っている
感じを受けます。
初動から、完璧を求めるお子さんにもなかなか手を焼きますね。

もしかしたら、もっと深いところに心のモヤモヤがあるのかもしれません。


・先生の前で、出来ない自分がありえないと思っている。
・出来ない事を繰り返していく事で、出来る様になるイメージが持てない。
・「出来ないだろう」とインプットされると一気にやる気がなくなる


こんなことは、どんな人にもある感情です。しかし、あるお子さんに
発達障がいではと疑う時、拒否感に部分に想定を超えたものを感じるからでは
無いですか?

これまでそういったお悩みをよくいただきました。

しかしその子が発達障がいだったとしたら、指導の方法を変えますか?
いいえ!出来ないかもしれないことにチャレンジしてもらい弾ける子に
育てていきましょう。きっと出来る様になります。そのような生徒に
沢山お会いしましたから。


音いろはメソッドでいう、超導入機の指導に一番必要なのは
難しそうに見せないこと。自分にも出来そうだと思わせる見せ方を
することなのです。まずはここから始てみてください。


これは、優秀な子にもゆっくり進む子にもどんなお子さんにもとても有効です。
もっと出来る様になりたい!と思ってもらえたら、お家で繰り返し攻略練習を
するでしよう。


こんな風に誘導するので、「練習してきてね」と言わなくても上達して行くのです。


初めの進みはゆっくりですが、何歳になっても音楽を楽しむ
人に育っています。ピアノが自分事になっているからだと思います。


これからは、やらされて伸びた子は社会に出て苦労するのではないかと思います。
色々な人が得意なことを発信していく時代。
それに応える教育を考えてい来ましょう。



音いろはメソッド

音楽の事初めを、どうか楽しく無理なくスタートしてほしい。
きっとお子様の人生に彩りをあたえてくれるものとなるでしょう。



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