忙しい社長が見落としやすい、いちばん身近な相談相手

「まだ早い」
「もう少ししてから」
「自分が動いた方が早いから」
会社を継ぐ話になると、そんな言葉を聞くことがあります。
でも、小さな会社の事業承継は、
ある日突然
「はい、今日からお願いします」
と渡せるものでもありません。
今日は、「まだ渡せない」と感じる時に起きていることを考えてみたいと思います。
目次
渡せないのは、悪いことではない
事業承継というと、
「早く任せなければ」
と思うことがあります。
でも長く会社を守ってきた人ほど、簡単には渡せません。
それは執着というより、
責任感の大きさ
なのかもしれません。
社員の生活。
家族の生活。
取引先との関係。
長い時間をかけて積み上げてきたものがあります。
迷うのは自然なことだと思います。
小さな会社には「暗黙知」がある
小さな会社では、
仕事の進め方がマニュアルになっていないことがあります。
誰に電話するのか。
何を先にやるのか。
どこで確認するのか。
どこで待つのか。
社長が一人で抱えてきた会社ほど、
そうした動きは少しずつ身体に染み込みます。
だから、
全部引き継ぎ書にしよう
と思っても、最初は難しいことがあります。
なぜなら、
社長自身が無意識で動いていることも多いからです。
承継は仕事より「動き」を渡している
だから最初は、
完璧な引き継ぎ書を作る必要はないのかもしれません。
例えば、
後継者と一緒に現場へ行く。
取引先へ行く。
電話対応を一緒に聞く。
考えていることを口にしてみる。
そして、
後継者が横でメモを取ってみる。
そんな小さなことでも十分です。
事業承継は、肩書きや手続きだけではなく、
動き方の承継
でもあります。
そしてもう一つ、
思いの承継
でもあると思います。
型にはめるだけでは、続かない
ただ、全部同じようにやることが正解でもありません。
親と子では時代も違います。
考え方も違います。
大切なのは、
「こうやるんだ」
だけではなく、
「なぜそうしているのか」
を伝えることかもしれません。
理由が分かると、
後継者は自分なりの形を考え始めます。
そしてそこから、本当の承継が始まるように思います。
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