「何が問題か分からない」が、一番苦しいのかもしれません

忙しく働いているのに、気づけば社長だけが悩みを抱えている。小さな会社では、よくあることです。
現場の対応。
お客様とのやり取り。
人のこと。
お金のこと。
次の仕事のこと。
気づけば一日が終わり、また次の日が始まる。そんな日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。その中で、社長は知らず知らずのうちに、一人で悩む時間が増えていきます。誰にも相談できず、判断だけが後ろにずれていきます。
目次
社長だけが抱え込みやすくなる理由
売上をどう伸ばすか。
人手不足をどうするか。
このまま続けてよいのか。
何をやめるべきか。
本当は誰かに相談したい。けれど、なかなか難しいものです。
銀行には少し身構える。
税理士とは決算や申告の話が中心。
数字の話は少し苦手。
社内にも、経営の悩みをそのまま話しにくい。
そうして、社長だけが考え込みやすくなることがあります。
会社の中にいる、見落としやすい相談相手
けれど、会社の中には、見落としやすい相談相手がいます。それが、現場です。会社の外にはいなくても、社長のすぐ近くにはいます。
営業は、お客様の変化を知っています。
事務は、仕事の流れのムダに気づいています。
経理は、お金の不安の芽を感じています。
社員やパートは、続けにくさや小さな違和感を知っています。
毎日働いている人たちは、社長とは違う角度から会社を見ています。
現場を知っていることと、現場の声を聴くことは違います
社長ご自身が仕事に詳しく、現場経験が豊富なほど、
自分ならこうやる。
これくらいはできる。
そんな感覚を持つことも自然です。その経験は、会社にとって大きな財産です。ただ、自分にできることと、皆にとって続けやすいことは同じとは限りません。名選手が、必ずしも名監督とは限らない。そんな話にも少し似ています。
小さな会話の中に、経営のヒントがあります
だからこそ、現場の声を丁寧に聴く時間には価値があります。特別な準備はいりません。
朝礼のひとこと。
立ち話。
日報への返信。
昼休みの雑談。
短い面談。
オンラインでの会話。
大げさな会議でなくても十分です。さらに、言葉になっていない“声なき声”にもヒントがあります。
最近少し元気がない。
同じミスが増えている。
会話が減った。
空気が重い。
こうした小さな変化は、数字の資料には出てきません。
声が集まると、判断は早くなります
現場の声が集まると、社長一人で悩んでいた時間が、前に進む時間へ変わります。
やめてもよいこと
先に整えるべきこと
本当に困っていること
任せられること
が少しずつ見えてきます。社長一人で考えていたときより、判断が早くなり、無理のない意思決定につながることもあります。
そして次の段階は、数字を読むことです
ただ、社長は忙しいものです。毎回すべての現場の声を、細かく聞き続ける時間が取れない時期もあります。そんなとき、会社全体の状態を短時間でつかむ方法があります。それが、会社の数字を読むことです。数字は、現場で起きていることを別の形で教えてくれる“会社の声”でもあります。
売上。
利益。
資金繰り。
在庫。
人件費。
ただ、毎回すべての声を聞けるほど、社長は暇ではありません。だからこそ次に必要になるのが、数字で会社を読む力です。次回は、忙しい社長でも会社の状態を短時間でつかむための会社の数字の見方についてお話しします。
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