コラム
多嚢胞性卵巣症候群で鍼灸院から痰湿と言われ漢方で何とかなりますか?というご質問
2015年4月10日 公開 / 2020年12月10日更新
痰湿は漢方で何とかなりますか?
「29歳で病院で多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されて、クロミッドを一回試しましたが妊娠しませんでした。
鍼治療にいったら湿痰みたいで、
むくみがめちゃめちゃひどくて、肩こりとかもあって、胃腸も良くなく薬を飲むせいで肝臓も良くないみたいで、
でも、生理はちゃんと、32日周期で毎月きます。
漢方で何とかなりますか?」
というような内容のご質問をいただきました。
PCOSは痰湿?
病院治療が上手くいかなかったPCOSの方も漢方相談で来局されます。
PCOSは、漢方では一般的に痰湿の方が多いです。
「痰湿」とは体の構成成分である水分の流れが悪くてできるものです。
「痰湿」があると、むくみ、めまい、不眠、頭痛、食欲不振、かゆみ、しびれなどの症状がでてきます。
痰湿は、肺や脾や腎の機能が悪かったり、瘀血があるとできるものです。
痰湿を漢方で改善するには
妊娠しにくい状態の方は、瘀血、腎虚が原因の方が多いです。
妊娠を目指すなら、痰湿の原因を分析してそれに合わせた漢方を服用すれば大丈夫です。
漢方は病院の化学薬品と違い体の負担もなく自然妊娠を目指せます。
しかし欠点としては金額が高いことです。
漢方で効果をだすには私のところでは平均すると月3万5千円かかります。
2,3カ月で妊娠する方もいますが、妊娠するまで平均10か月で35万円です。
決して安くはありません。
しかし、病院治療の妊娠までの期間は25カ月と140万円で比べてみると、
実際は漢方の方が期間が短く、費用もかからずに妊娠できています。
ただ病院治療が体に合う方なら半年以内に妊娠でき、
費用も掛からないので病院治療をまずはしっかりすることをお勧めします。
もし病院治療で副作用がでたり、妊娠できないときは、
だらだら病院治療を続けずに漢方を試されることをお勧めします。
病院で成功しないような難しい状態でも漢方で改善できますのでご相談ください。
まずは、「痰湿」ができるような味の濃い・脂っこい・甘い食べ物はとらないようにしましょう。
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