マイベストプロ鹿児島
田之上晃

独自漢方を使った子宝漢方相談のプロ

田之上晃(たのうえあきら) / 薬剤師

さつま薬局

お電話での
お問い合わせ
099-800-4339

コラム

「基礎体温が低く、 高温期も1週間ぐらいで短いのですが、漢方で大丈夫でしょうか。」というご質問

2015年4月2日 公開 / 2022年3月3日更新

テーマ:妊活・不妊漢方への質問

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 漢方薬 効果東洋医学

昨年9月から不妊治療で病院に通っており、夫婦とも検査で問題はない40代の女性の方から、
以下のようなご質問いただきました。

「基礎体温が低温期で35.8度、高温期で36.5度と低いです。
高温期も1週間ぐらいで短いですのですが、漢方で大丈夫でしょうか。」

現在女性は、低体温の方が増えていると言われており、基礎体温で35度台の日が続く方は少なくありません。
同じような悩みを持つ方の参考にしていただきたいと思います。

体温は高すぎてもよくありませんが、体の機能を効率的に働かせるには36度台に保つ必要があります。
理由は、呼吸する、動く、消化するなどの働きをするための酵素というたんぱく質が、効率よく働ける温度が36度台だからです。
それよりも低くなると酵素の働きが鈍くなると言われています。
そのため、西洋医学的には何の異常がなくても、妊娠しにくい方は、平熱を36度台となるようにした方が良いです。

西洋医学では体温を上げるという概念がありませんが、漢方では得意分野です。
漢方で体を温め体温を上げる働きは、陽気が行っていると考えます。
陽気の働きを支える一番重要な臓器が「腎」です。
腎陽(腎の陽気)を高める漢方薬を服用すれば、低体温が改善され高温期も持続するようになります。
健康保険で使用できる漢方薬で、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」というものがありますが、これは配合されている生薬が植物だけなので穏やかな効果です。
もし効果がでないようなら、効果が高い動物性の生薬の鹿茸、鹿角、紫河車などが配合された漢方薬が有効です。
漢方薬の効果をだす秘訣は、処方力(生薬の組み合わせや配合の仕方)です。
ご自分に合った漢方薬を希望される場合は、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いたプロ

田之上晃

独自漢方を使った子宝漢方相談のプロ

田之上晃(さつま薬局)

Share

関連するコラム

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ鹿児島
  3. 鹿児島の出産・子育て・教育
  4. 鹿児島の出産・妊活
  5. 田之上晃
  6. コラム一覧
  7. 「基礎体温が低く、 高温期も1週間ぐらいで短いのですが、漢方で大丈夫でしょうか。」というご質問

© My Best Pro