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コラム

番外編!【WLBコラム】心理学に基づく子育て〜心の器のひろげかた〜

2018年8月12日

テーマ:教育

コラムカテゴリ:ビジネス

WLBコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。
働き方改革をサポートするタイムマネジメントコーチの山本武史です。


今回のコラムでは、『子育て』をテーマにお伝えします。


というのも、
僕が主催しているアドラー心理学の勉強会や
読書から学びを得る読書実践会などに
たくさんのお母さんが参加してくれています。


もちろん職場のお悩みを解決するためとか、
仕事上の能力アップのためという目的もあるのでしょうが、

『家族内の関係性を改善したい』
特に『こどもとの関係性を良くしたい』と思われている方も
非常に多くいらっしゃいます。



また、僕自身も4人の子を持つ父親として、
日々、迷うことや悩むこともあり、心理学を学び続けています。


で、今回、その中で気づいたことや学んだこと、
実践していることなどを共有したいと思います。



さて・・・、
ではまずは、子育てにおけるゴールですが、
いったい何だと思います?


何を目標にこどもの教育に携わっていますか?



そう聞かれても、
意外とパッと答えが出てこない人も多いのではないでしょうか。



僕も、こどもが小さい頃、
ミルクをあげたりオムツを替えながら悩みました。




が、その答えは、
『アドラー心理学』の中にありました。


心理学会の3大巨頭の一人と言われる
アルフレッド・アドラーは、
僕たち人間が目指すべき目標として、
行動面と心理面のそれぞれ二つ、計四つを挙げています。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【人の成長における目標】

行動面
1)自立すること
2)社会と調和して暮らせること

心理面
1)わたしには能力がある、という意識
2)人々はわたしの仲間である、という意識

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


いかがでしょう?

行動面の二つの目標は
とてもシンプルでわかりやすいですよね。


というよりもむしろ、
『当たり前』と感じるでしょう。



しかし、これが大事なのです。

僕たち親も人間です。
人間は忘れる生き物です。

時には、こうして当たり前かつ大事なことを
すっかり忘れてしまって、

つい「勉強しろ」「忘れ物するな」「早く寝ろ」などと、
瑣末なことに囚われて小言を言ってしまうのです。



自立してもらうためには、
そんな小言を言わずとも自分で考えて行動できるよう促すべきです。



親が小言を言っている限りこどもは、
「本当にやばかったら親が言ってくれる。
 それまでは別に自分から動かなくてもいいや」
と、高を括り、いずれ親に依存してしまいます。


依存は、自立の真逆ですよね?

知らず知らずのうちに、
親自身がこどもを自立とは真逆の方向に進ませているとは、
皮肉なことではないでしょうか。




こどもには、きちんと自分でするべきことを自分でできるようになって、
その上で、社会に調和して暮らす術を身につけてほしいものです。




さて、少し戻りますが、
「自立」と一言で言っても人によって定義も違うでしょう。



親元から離れて経済的に自立することを想定する方、

あるいは、

自分で考えて行動し、
その結果の責任を引き受けことを自立と考える方、


様々いらっしゃると思います。




しかし、アドラーは心理学者。

心理学的な「自立」についてはこう語っています。




「自立とは、自分の価値を自分で決められること」

逆に

「依存とは、自分の価値を他者に決めさせること」






ところで、自分の価値を自分で決めるとは
どういうことでしょう?



例えば、誰かのお手伝いした時を考えてみましょう。


お手伝いをしたその時に相手から
「ありがとう」や「助かったよ」と言ってもらえれば
こちらとしてもうれしいですよね?


しかし、たとえその言葉がもらえなかったとしても、
「あぁ、自分は相手の役に立った」と思えることを
自分の価値を自分で決めるといいます。


もちろん、誤って相手に迷惑をかけてしまった場合は、
大きな勘違いですよ^^;



仕事をしていても、家事をしていても
相手から感謝の言葉を直接もらえる場面は
もしかしたら多くないかもしれません。


しかし、それでも自分がなすべきことをきちんとなし、
その上で、「あぁ、自分は社会のために、お客様のためにがんばった」
と思える人になることが自立なのです。



そのために先にご紹介した
「わたしには能力がある、という意識」が大切です。


社会のために、お客様のために、
あるいは家族のために、
「自分はやるべきことがやれる能力を持っている」
という自信が大事なのです。



これは言い換えれば、今声高に言われている
『自己肯定感』や『自己効力感』に近いかもしれません。



また、正当な行いを素直な心で行なっていくために、
ふてず腐らず愚直にがんばっていくためには、
「人々はわたしの仲間である、という意識」が大事です。


「周りは敵だらけ!」と思えば、
「敵に塩を送るなんてことはできない」と、
誰かのためにがんばることもしにくいと思います。



このように、アドラー心理学から
子育ての目標を学ぶことができます。


また、もし仮にあなたのお子さんが
『問題行動』を起こしていて悩んでいるなら、

その裏に隠された『心理』をみていくことも
とても重要だと思います。



問題行動に隠された心理を紐解いていくとで、
こどもと信頼関係を再構築しながら問題解決に向かえます。



ぜひ心理学を学んでみてくださいね!


もし、
「何から学んでいいかわからない」
「どんな心理学を学べばいいかわからない」
「学問的なことより、日々に活かせるものが学びたい」

とお考えの方がいらっしゃったら、
子育て講座を開講しますのでご参加くださいね。

定員は6名さままでとしていますので、
ご興味ある方はお急ぎください。


詳しくは下記をご覧ください↓
【心理学に基づく子育て講座〜心の器のひろげかた〜】

フェイスブックページはこちら

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