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薬用=《世界四大人参》

佐藤宣幸

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テーマ:生薬アラカルト

《世界四大人参》って御存知ですか?


※漢方で一番有名な薬用人参と言えば・・・!

☆それはナンと言っても《高麗人参=朝鮮人参》
田七人参
※当薬局の爺様薬剤師が若い頃、韓国の大統領は「朴 槿恵」さんのパパの「朴 正煕」さんの時代、高麗人参は国営に近い正官庄が管理する「紅参」が有名でした。

※最近の高麗人参は医薬品だけではなくサプリメントとしてもネットや通販で好き勝手な効能効果らしき事(「個人の感想であって効能効果ではない」)を宣伝しています。

※漢方的には高麗人参の「帰経」は「脾」ですので、服用目的の一番は「脾虚」=「食欲不振」ですから「食事が美味しく摂れている時」には「過ぎたるは及ばざるが如し」的な生薬です。

《その他の世界四大人参とは・・》

《西洋人参》

西洋人参
☆西洋人参とは・・漢藥の臨床応用(中山医学院.編 神戸中医学研究会 訳.編)より抜粋
薬理作用
養陰(陰を補う)・清熱・生津(津液を生む)
この「西洋人参」だけが「涼性」ですので発熱時に清熱・乾燥した体に潤いを漲らせる・補気作用などが期待できます。
又、香港や韓国では加熱する「お受験」対策に活用出来る生薬エキスとして人気です。
オーバーヒートした頭脳を清め、聡明にする動物性生薬=「羚羊角」、そして植物性生薬=「西洋人参」なのです。


《シベリア人参》

シベリア人参
☆シベリア人参とは・・極寒の荒野に自生している植物、北海道にも自生していて「エゾウゴギ」と呼ばれています。
薬理作用
自律神経調整作用・精神安定作用・抗ストレス作用などが学会報告されています。


《田七人参》

田七人参
☆田七人参とは・・漢藥の臨床応用(中山医学院.編 神戸中医学研究会 訳.編)より抜粋
薬理作用
止血・祛瘀・消腫・止痛作用
一味の生薬で「出血を治す」と「瘀血を治す」という相反する作用を持った生薬です。
その効果は悠久の歴史が、そのエビデンス(証拠)を今に伝承しています。
《こんな時に田七人参を活用します》
*外科手術前後の10日間ほど、田七人参を飲む
*交通事故・スポーツなどでの「内出血」・「腫れ」・「疼痛」対策に
*脂肪肝対策に
*慢性的な肝臓疾患の時に・・、田七人参は、あの《片仔廣》の主成分です

《「FIB-4 index(脂肪肝指数)値」が(1.3以上)の時には「活血化瘀の方剤」+「田七人参」》

※《高麗人参》は医療用医薬品の「補中益気湯」・「六君子湯」・「十全大補湯」などに配合されていますので服用されたい時には主治医に御相談下さい。

※《田七人参》・《シベリア人参》・《西洋人参》は薬局サプリメントとして漢方専門薬局で薬剤師が対面販売しています。

※詳しい事は当薬局の薬剤師陣に御相談下さい(要予約)。

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佐藤宣幸
専門家

佐藤宣幸(薬剤師)

有限会社 すみれ漢方施薬院薬局

薬剤師の知識の上に、臨床検査技師の知識を重ねた指導ができるのが強み。健康相談にも力を入れていて、訪れる人の多くは食生活の改善をしながら漢方薬を服用すると健康になる場合が多くあります。

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