その子の内側の体験世界13
本日も、マイケル・ポプキンによるアクティブ・ペアレンティングから、これからの子育てについてご紹介します。
なぜ民主的なスタイルが、今日の世界で最も効果的な子育てになっているか、次に説明します。
<子育ての目的>
第一は「子どもを守ること」
心理学者アルフレッド・アドラーは、「人は過去のいわゆる原因よりも、未来の目標や目的によって動機づけられる」という一つの考え方を示しています。今の教育者や心理学者、あるいは動機付け論者も、成功のカギは自分の目標はっきりと決めることだと言います。そこで、親として成功するためには原因を探るよりも全体的な目的を明確にし、毎日の生活の中でそれを心にとめておく必要があるのです。言うまでもなく、全ての生命の基本的な目的は生き抜くことです。けれども乳幼児は自分だけでは生きていくことができないので、子育ての第一の目的は「子どもを守ること」と言えます。
第二は「繁栄すること」
また、人間は他の動物と違ってただ「生き抜く」だけでなく、もっと多くの可能性を持っています。例えば芸術や音楽、レクリエーション、魂の目覚めさえも創造することができます。私たちは自分の可能性を発展させ実現することができる、つまり繁栄することができるのです。このことから考えると、人間の目的は「生き抜くこと」と「繁栄すること」の二つなのです。
私たちは、いつまでも親として子どもの側にいて、守ってやることはできないでしょうから、子どもが社会の中で生き抜き、自分の可能性を充分発揮できるよう、親も楽しみながら子育てをしていく必要があります。
ですから子育ての目的は、子どもたちを守り、そして、ひとり立ちできるように準備をしてあげることなのです。
次回に続きます。