「生まれ変わっても、今の配偶者と結婚したいと思いますか?」 兵庫県は男女とも高い順位!
20歳代の女性のキャリアについてよく聞かれます。
Aさんが大学を卒業して、会社に就職をしました。技術職で、希望をしていた会社です。
仕事も面白く、先輩からもどんどん仕事を教えてもらい、自分の専門性もだんだんと確率をされて仕事に対して充実感もあり、やりがいも見いだせていた。そんな時、社内の人と恋愛結婚をしました。その時からAさんの葛藤が始まります。「自分の専門性は大切にしたいし、まだまだ成長していきた」「家庭でもよき妻でありたい」という仕事の家庭の間に挟まり、どのような働き方をしてよいのか、わからない。社内で出産して職場復帰している人はおらず、全員退職。Aさんは、「私もきっと子供ができたら退職だな」と漠然と考え始めたようです。そうなると、仕事へのやりがいもあまり感じられなくなり、この会社での自分の立ち位置も今までの思いとは違いが現れ、「子供ができて急に退職をするより、今、退職をしてパートの職をさがそうかな」こんな風に考えるようになりました。
このようなお話ってよく聞かれませんか?
まず、女性のキャリアを考える前に大切なこと。正社員のままで頑張って働き続ける場合と会社を退職してパートになった場合の生涯年金がどれほど違うかご存じでしょうか?表―1で確認できるように倍近くの賃金格差が生じます。また、年代別にみてもすでに20代からパート社員は正社員の7割弱程度の年収に留まります。この結果をみて感じることは、「正社員」で居続けることは、経済的にもメリットがあるってことです。では、そのメリットを享受するために必要なこと。これは、自分のキャリアについてきちんと考えデザインをしておくことです。きちんと決めるのではなく、デッサンをしておくイメージかな。そのデッサンのとおりには進まないかもしれないけど、でもその時その時で絵を描くような「行き当たりばったり」の人生よりその「デッサン」をベースにして、世の流れに時には流されながら、でも場合によっては主体的に選び取っていく人生(キャリア)がこれからはとても重要になります。前述のAさんのように、「結婚することで自分のやりがいを失い、ばったり的に会社を退職し、目的を失ってとりあえずパートでも・・・」なんてことになれば、経済的な損失もありますが、自分の人生を主体的に生きることができなくなります。「何のために働くのか」「自分のやりがい・生きがいは・・」と40代になってその「もやもや」に対面することがないようしっかりとキャリアデザインをしておくことがお薦めです。キャリアとは、以下の3つから形成されていると言われています。
①経歴(履歴書のようなもの)
②仕事のやりがいを感じるもの(自分らしく生ききる人生の目的)
③時系列に変化しながら自分を築き上げていく
参考文献:金井壽宏 (2002)働く人のためのキャリアデザイン
女性のキャリアと結婚は並走するもの、自分の人生は、20代後半から設計することで、40歳代の生き方が見えてきます。
結婚して退職して、子育てして、その後パート・アリバイトで自分のおこづかいくらいは自分で稼ごうかな。
結婚して家庭と仕事を両立しながら、キャリアと積んでいきたい
結婚したら、自分の夢だった店を持つためのスタートをしよう。
などなど、こんなざっくりしたものからで大丈夫です。
でも、この道しるべがあるかないで10年後が決まってきます。
女性のキャリアと結婚を応援しているキャリアコンサルタント
MMC(エムエムシー) 自念真千子