TOEFL時代、到来?(1)
昨年より、グレン社長と私は大阪の高校で、TOEFL iBT対策土曜講座を担当させていただいています。今年は大阪府立箕面高校、今年は大阪府立北野高校で、いずれも8回の講座で、各120分となっています。グレン社長がリスニングとスピーキングを、私がリーディングとライティングを担当しています。今年の講座は特に、大阪府教育委員会の「進学指導特色校(GLHS)」事業の一環として行われているものです。
GLHSとは、グローバルリーダーズハイスクールのことで、府立高校10校が平成23年度から3年の実施期間、指定されており、これからの社会のリーダーとして活躍する人材を育成することを理念としています。それには、国際社会でリーダーシップを発揮するための英語力が不可欠ということで、中原徹教育長は英語教育改革を目指す方向で新しい方針を次々と打ち出しています。その目玉とされているのが、TOEFLiBT(インターネット・ベース・テスト)対策と、SET(スーパーイングリッシュティーチャー)公募制度です。SETについては後日改めて述べることにします。
まず、TOEFL ITPテストと iBTテストとの違いから説明しましょう。 ITPテストとは学校・企業など団体受験用のテストですので、個人が受験することはできません。内容としては、以前に実施されていたPBT(ペーパーベーステスト)を基にETS(Educational Testing Service)というテスト実施機関が作成したものです。ですからこれは公式のものではなく、スコアは受験団体の中でしか有効ではありません。大学などが英語のクラス分けのために使用することがほとんどですが、iBTへの準備段階としての役割もあるかもしれません。このIPTについては「TOEICとTOEFL徹底比較」TOEFL時代、到来?」というコラムに詳細がありますので、こちらからもご覧ください。http://mbp-japan.com/hyogo/kobebs/column/35535/
http://mbp-japan.com/hyogo/kobebs/column/38651/
ここで私が強調したいのは、大阪府のGLHS事業ではTOEFL iBTテストの対策をはっきりと打ち出していることの重要性です。ペーパーテストのみのITPでは、TOEICと同じく、リスニング・リーディング能力しか測ることができません。iBTは、受験者一人一人がブースに入って行う、完全にインターネット上でのテストです。紙といえば、メモ用紙だけ、解答はすべてコンピューター上に入力することになります。スピーキングのテストでは、ヘッドフォンから流れてくる問題に対して、解答をマイクに向かって話し、録音されたものを採点されます。これを高校生が受験しようと言うのですから、なかなか大変です。
講座を担当した最初の頃は、正直なところ「これは難しすぎて歯が立たないだろう」と思いました。グレン社長と私は、使用教材の選定からカリキュラム作成など、第1回の授業を始めるまでの準備に相当な時間を費やしました。実際に授業を始めてみると、第1回目の授業では「むずかしすぎて無理!」と何をやっても顔をしかめていた生徒さんたちが、講座終了の頃には生き生きと取り組むようになっていました。どんな風に実際の授業を進行したかは次回をお楽しみに。
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