デイビッド・セイン著「日本人のちょっとヘンな英語」について考える~その2
最近、ダイバーシティという言葉をよく目にしますよね。この6月に東京のお台場へ行った折に「ダイバーシティ」というショッピングモールができていて、そのネーミングに笑いつつもしっかりショッピングをしてきた私です。それはさておき、Diversity (多様性)というこの言葉は、これからの日本のキーワードとなると思います。使い方は様々ですが、これを企業内での経営形態に用いる場合、次のような考え方が一般的です。「もともとは、アメリカにおいてマイノリティーや女性の積極的な採用、差別ない処遇を実現するために広がったもの。その概念が広がりを見せ“多様な働き方”を受容する考え方として使われるようになった。」(kotobankより)
安倍政権は、女性の社会参画を促すため、官公庁や企業内での役員・管理職への女性の積極的な登用を後押しするという方針を打ち出しています。これが本格化してもっと多くの女性が重要な地位に就くようになれば、ここからダイバーシティが進むのではないかと私は思っています。予想通り、と言うべきかどうか、日本では女性の就業率が低く、OECD加盟国34か国中31位という成績です。(大学卒以上が対象)男性は2位なのですが。女性の場合、出産を機に退職する人が多く、育児休暇後もなかなか職場復帰が進んでいないようです。人材確保が難しくなりつつある昨今、優秀な女性のエネルギーが社会に貢献されていないとすれば、実にもったいない話だと思います。
タイミングよく、今朝何気なくつけたテレビでまさに「女性パワーを生かす極意!」という番組をやっていました。http://www.nhk.or.jp/luzon/140928.html#archive01
このNHKの「ルソンの壷」で取り上げられていた会社の一つが、大阪にあるタカヤマ金属工業です。
この会社では、女性社員が働きやすくするための社内保育所を、敷地内に完備しています。ゼロ歳児から就学前までの子どもたちを、朝8時から終業時まで預かる二名の保育士さんも正社員です。同じ敷地にあるので、昼休みにお弁当を子どもと一緒に食べるママさんの姿もあります。いつでも駆けつけられるという安心感から、仕事の能率が上がったそうです。こうした取り組みはまだ珍しく、社内保育所を完備している会社は全国でわずか1.6% というから驚きです。中小企業となると、その数はもっともっと少ないでしょう。少子化対策と女性の登用を同時に進めようとすれば、どうしても出産・育児の際の女性への支援が欠かせません。
職場にもっとママさん社員が増えれば、日本の経済は活性化すること間違いなしと私は思います。なぜかって?日本の平均的家庭では、奥さんがお財布の紐を握っている割合が非常に高いですよね。つまり、何にお金をつかうかを決める権限を持つのは女性なのです。日々の食品や医薬品、洋服から、車や住宅といった大きな買い物まで、消費が女性の意見で左右される以上、女性たち自身による商品開発・マーケティングはごく当然のことと思うのです。
神戸ビジネススクール(株)では、ビジネスに本当に役立つ英語を効果的に学ぶことができます。社内企業研修から個人レッスンまで、英語でお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。無料体験レッスンも実施中です。
http://www.kobebs.com/contact/