ビジネス英語のための英文法~「言う」と「話す」解答と解説
第1回の復習
前回のポイント「if がついても仮定法とは限らない」をおさらいしましょう。仮定法であるためには、事実と違うことを仮定しなくてはなりません。if がついても、単なる条件文である場合もあります。
つまり、現在と過去の時制で主に使うのが仮定法です。これから起こる未来の場合は、可能性が半々でまだ事実が存在しないので、仮定法とは呼ばないんでしたね。
例外は、次のようにごく可能性が低い場合で、この時は未来でも仮定法を使います。
If I won 100 million yen in a lottery, I would buy a house. 「宝くじで1億円当たったら、家を買うんだけどなあ」
前回をまだお読みになっていない方は、こちらからどうぞhttp://mbp-japan.com/hyogo/kobebs/column/46304/
さて、今日は「仮定法過去」を見ていきましょう。
第2回 仮定法過去
文法の本に必ずある「仮定法過去」とはどんなものでしょう。実は、英語のGrammar(文法)の用語にはこの言葉は存在しません。英語圏のGrammarではたいてい、The First Conditional (第一条件文)や The Second Conditional(第二条件文)など、番号で区別するのが普通です。
ともあれ、ここで気をつけなければならないのは、仮定法では事実より一つ前の時制を使うということです。したがって、現在の事実と違う事を言うためには過去を使います。例文で見てみましょう。
● I am not a king, so I don't live in a palace. 「私は王様ではないので、宮殿に住んではいない」
これを仮定法にするには、「もしも私が王様だったら、宮殿に住むのになあ」という意味にします。仮定法ではこのように、空想に近い話が多いものです。この時に、過去の時制を使います。そして、意味は反対に(否定文は肯定文に、肯定文は否定文に)します。
- Step 1 if の部分は、動詞を過去形にする am not ⇒ was (were)
- Step 2 if でない方は、would / could / might のどれかを使う don't ⇒ would
したがって、上の文章は次のようになります。
● If I was a king, I would live in a palace.
仮定法では、過去のbe動詞は 主語に関わらず were であると習った方も多いでしょう。ですが、現在では通常と同じように I , He, She (単数)には was を使うほうが多くなっています。もう一つやってみましょう。現在の事実です。
◆ She can't play tennis because her back is aching. 「腰が痛いので、彼女はテニスができない」
- Step 1 can't ⇒ could
- Step 2 is ⇒ was not
◆ She could play tennis if her back was not aching. 「腰が痛くなければ、彼女はテニスができるのに」
このように、if の部分が後ろに来ることもよくあります。どちらでも意味に違いはありません。
それでは練習問題です。現在の事実を、仮定法の文にしてください。正解は次回に載せますので、チャレンジしてみてくださいね!
1 I won't invite Ken because I don't like him.
2 She doesn't know his phone number, so she can't call him.
3 He works too hard so he is always tired.
See you next time!
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