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皆さんはBluetoothを使って、家庭やオフィス、車の中、あるいはスマートフォンといったあらゆる場所でワイアレスネットワークに接続していますよね。私がそうだったように、Bluetoothという言葉はあの小さな青い形から名づけられたとお考えではないですか?最近、新聞でBluetoothの名前の由来についての興味深い記事を見つけたのですが、読んでみてビックリしました。
このBluetoothを考案したJim Kardach氏によると、ひょんな事がきっかけだったようです。1996年にカナダのトロントのバーで、スウェーデンの技術者Sven Mathessonと彼はお酒を飲んでいました。Mathesson氏は、10世紀のバイキングの王 Harald "Bluetooth" Gormsson(ハーラル1世ゴームソン)について話をしました。このハーラル1世はデンマークとノルウェーの部族を統合し、彼らをキリスト教に改宗させた人物です。酔いのせいで他の話は何も記憶に残っていませんでしたが、Kardach氏はこのバイキングの王様の事だけはなぜか覚えていました。
そこで、歴史が好きだった彼は、この妙な名前の王について少し調べてみました。Harald “Bluetooth” Gormssonは958年から985年頃まで統治しましたが、彼の政治的手腕により、敵対するスカンジナビアの部族たちにとって平和な時期であったと言われています。なぜこのハーラル1世がBluetoothと呼ばれたのかは定かではありません。当時流行していて簡単に造れたブルーベリー酒を彼が好んで飲んだため、歯が青く染まったのでは、という説が有力なようです。
調停がうまかったために異なる部族を統一できたこのバイキング王について調べていたのと同時に、Kardach氏は偶然にも似たような状況に直面していました。彼は、ノキア、エリクソン、インテルといった異なる国々の有力なハイテク企業と共に、多様な機器どうしでのワイヤレスでのコミュニケーションを可能にする装置を模索していたのです。ハーラル1世にあやかって、国境を越えたプロジェクトを立ち上げ、正式な名前が決まるまで"Bluetooth"と呼ぶ事にしようと彼は提案しました。
結果、ご存知の通り、暫定的なニックネームが現在も使われる事となりました。Bluetoothとは、文字通り「青い歯」を持つバイキングの王"Harald the Bluetooth"の意味なんですね。ハーラル1世も自分の死後千年以上もたったハイテクの時代に、ニックネームがこんな風に使われるなんて、夢にも思わなかったでしょうね!