英語で"straw rope"て何?~神戸ビジネススクールの人気コラムシリーズ

グレン・ブラウン

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テーマ:副校長の部屋

タイトルを英語にしましたが、皆様は何を指すのかおわかりでしょうか。"straw rope"「わらでできた綱」実はこれ、「しめなわ」の事なのです。昨日15日に我が家でも玄関のしめなわ飾りを外しました。先日、外国人と「あの飾り物は何?」という話になったのですが、恥ずかしながら私はうまく説明ができませんでした。しめなわ(注連縄、締縄、標縄とも書くそうです)とは、お正月の神様をお迎えするもので、一夜飾りは失礼だから12月31日に飾るのはダメ、外すのは松の内が明けて1月15日、というのが私の知識の限界でした。

そこで、これを調べてみました。すると"Encyclopedia of Shinto"というものを見つけました。その中の"shimenawa"の項から抜粋してみます。

A straw rope hung before or around a site to demarcate sacred or pure space, such as before the inner sanctuary of a shrine, entrance to a shrine precinct, or a ritual site.
Other orthographies for the term include 締縄 and 標縄 combinations which transmit the sense of a rope that "restricts" or "marks" something.
In ancient times shime were used as signs of ownership or exclusive possession, and frequently written with the character 標 indicating a "marker."
http://eos.kokugakuin.ac.jp/modules/xwords/entry.php?entryID=317

ここには、しめ縄は、神聖な場所の入り口に、境界を示すために使われると説明されています。標という漢字を使うのは印という意味なのですね。
また、他のサイトではこういった記述も見られます。

Shimenawa (標縄・注連縄・七五三縄, literally "enclosing rope") are lengths of laid rice straw rope used for ritual purification in the Shinto religion.
Shimenawa are believed to act as a ward against evil spirits and are often set up at a ground-breaking ceremony before construction begins on a new building. They are often found at Shinto shrines, torii gates, and sacred landmarks.

漢字の「注連」とは中国で悪霊を祓うために清めた水でなった縄のことです。七五三の字は、藁の垂らし方から来ています。地鎮祭で使われる場合もやはり、境界を示すことで穢れをさり、それより中に悪霊を入れないためです。正月に家の戸口に飾るのも、家人の無病息災・家内安全を願うためです。
「だいだい」を飾るのは「代々」の意で、子孫繁栄の願いがこめられているからですが、これは近年になってからのことです。外す時期は地方によって異なり、七草粥を食べる7日に外す場合と、小正月の15日に外す場合とあるようです。



ところで、インターネットであちこち探すうちにこんな興味深いサイトを見つけました。「注連縄職人」というこのサイトでは、職人さんたちが「注連縄は決してモノではない」という熱い思いで受注製作・販売されています。興味のある方はこちらからどうぞ。
http://www.shimenawa.jp/index.html

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