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2013年度の “The Best Countries for Business in 2013”「ビジネスに最適な国トップ10」がフォーブス誌12月4日号に掲載されました。http://www.forbes.com/best-countries-for-business/ 私の祖国ニュージーランドが2位なのを見てビックリしました。しかも、昨年度は一位だったのです!
さて、ここで“best country for business”とはどういう意味なのかを考えてみましょう。
この場合の「最適な国」とは、ビジネスを新たに始めるとき、支店を新たに作るとき、営業活動を今から始めるときのような場合に向いているかどうかを指します。このリストにある国でこういったことをすれば成功すると決まっているわけではもちろんありません。ビジネスを始めようとする人のことを考えているかどうかがポイントです。このリストでフォーブスは世界145カ国を対象にしています。残念ながら日本は上位25位の中に入っておらず、28位に留まっていますが、来年はもしかしたら上昇するかも?
もう一つ驚きなのは、ビジネスを始めようと考えるときに多くの人が思いつく国ばかりがリストに載っているわけではありません。例えば、スロベニアやリトアニアなど意外な国が上位にランクインしています。
このように、フォーブスは一見すると意表をつくリストを載せるように見えます。彼らが作成したリストを見る時には、どういった基準や条件に照らし合わせて順位を決めているかを常に考えなくてはなりません。
その基準とは、次の11の要因を複数の公機関による発行物のデータを基に分析した結果になります。
1.Property Rights 資産
2.Red Tape (bureaucracy) 手続きの煩雑さ
3.Innovation イノベーション
4.Taxes (tax burdens) 税金
5.Technology 科学技術
6.Corruption 汚職
7.Personal Freedom 個人の自由
8.Investor Protection 投資家の保護
9.Stock Market Performance 株式市場での実績
10.Freedom of Trade 貿易の自由度
11.Monetary Freedom (price stability and price controls) 金銭の自由度(物価安定と価格統制)
さて、この基準に照らして決めた結果、気になる上位10位は次のようになっています。
1.Ireland
2.New Zealand
3.Hong Kong
4.Denmark
5.Sweden
6.Finland
7.Singapore
8.Canada
9.Norway
10.Netherlands
日本は28位ですが、お隣の韓国は38位、中国は94位とずっと下位です。次回は、上位の国々についての分析をお届けしたいと思います。お見逃しなく!